頼みごとを断らない人にチャンスはやってくる

教師の働き方

20代の過ごし方で、ハッピーは加速する

20代のころは、一番時間に自由があります。

結婚し子どもができ子どもが育ちと、人生の大きな節目がやってくる30代になると、時間の自由が少しずつ少なくなってきます。

 

ですから、よき30代を迎えるための20代の過ごし方って、すごく大切だと思います。

 

引き出しの中に、先生としてのアイテムを充実させていくこと。

勉強して勉強して、どんどん蓄えていくことって、もちろん大切。

 

だけど、それだけでは楽しくないんです。

どうせ一度の人生。

やるからには、思いっきり先生であることを楽しみたい。

 

楽しむためにチャンスが必要。

チャンスをつかむために心がけたのは、こんなことでした。

 

「断らない人」のもとへ成長のチャンスはやってくる

 

なかなかチャンスがやってこないという人がいます。

ちょっとだけ考え方を変えるといいと思うのです。

 

どうしたらチャンスはやってくるでしょうか。

それは、

「この人にチャンスをあげよう!」と思ってもらえる人になることです。

 

僕は20代のころ、「頼まれたら断らない」をモットーにしていました。

 

頼まれた仕事は「断らない」。

誘われた会は「断らない」。

 

そうやって新しい世界に踏み出すチャンスが来たら、全部引き受けてしまいました。

 

全部引き受けても、なんとかなってしまうのは体力も時間も十分にある20代の特権だと思います。

 

研究会に誘われました。

断りませんでした。

 

研究論文を書かないか、と言われました。

断りませんでした。

 

組合の青年部長をやらないか、と言われました。

断りませんでした。

 

夜間中学校の講師をやらないか、と言われました。

断りませんでした。

 

海外に行ってみないか、と言われました。

断りませんでした。

 

校外の研修、セミナーも誘われれば断りませんでした。

そのほか、あらゆることに対して、僕は断ることをしませんでした。

 

生徒指導主事をやってほしい。

学年主任をやってほしい。

この行事を企画してほしい。

 

どんな依頼でも、ホイホイ請け負う人間でした。

そして、請け負ったことは、期待の2割増しでお返ししていました。

期待値の2割増しの仕事でお返しをする

 

だから、「だれに頼もうか」と悩んでいるとき、「じゃあ、アイツに声をかけようか」と思ってもらえるようになりました。

チャンスがどんどん舞い込んでくるようになったのです。

 

自分に頼んでくれたことに感謝をする

30代も後半に差し掛かると、仕事をお願いする場面が増えてきます。

お願いをしたときの表情を僕はついつい見てしまいます。

 

忙しいのはお互いさま。

みんな、驚くほど忙しい。

それは重々承知のうえで、それでもお願いしなければならない仕事があります。

 

そんなとき、

笑顔で「がんばります!」という先生。

 

そんなとき、

不機嫌そうに「やらなきゃダメですか?」という先生。

 

あなたはどちらにチャンスを渡したいですか?

 

僕は仕事を頼まれたとき、「自分を選んでくれてありがとう」と心から感謝します。

たくさんいる中から、自分を選んでくれたのです。

それはとてもありがたいことです。

 

そうやって仕事をしていると、いろんなチャンスは向こうからやってきます。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 20代は時間も体力も充実しているから、なんでも喜んでやってみる。

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。