『木を見て森を見ず』で行こう♪

子どもへのまなざし

「木」を見ますか?「森」を見ますか?

「木を見て森を見ず」ということわざがあります。

物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うことを意味します。

でもね、学校ではそれでいいと思うのです。

 

 

「見る」

これが先生にとって、すご〜く大事。

とにかく見ること。

レッテルを貼ったり、感情に流されたりせず、丁寧に見ること。

 

すべてはそこから始まります。

 

僕は、子どもたちを見るときは、森なんて見ないで、一本一本の木をしっかり見ていきたい。

木々の枝葉まで、じっくり見ていきたいと思うのです。

 

アンケートや統計は本当に役に立つのか

アンケートとか調査が好きな方がいます。

次から次へやってきます。

 

「最近の子どもはどう?」

「最近の先生はどう?」

「最近の学校はどう?」

 

そうやって、ザックリとまとめたがる。

森を一生懸命見ようとするの。

 

でもね、

子どもは一人ひとり違います。

家庭環境も一人ひとり違います。

 

だから、木々の一本一本をじっくり眺めるの。

枝葉までじっくり眺めるの。

 

全体の傾向を知ることは、僕はあまり意味のないことだと思っています。

 

この木なんの木、気になる木♪

森を見てたら、気が付かないことがたくさんあります。

 

あの木はもうすぐ花を咲かせそう。

あの木は光が当たってないな。

 

根っこはどう?

枝はどう?

実はつけてる?

 

そうやってじっくり見る。

丁寧に見る。

それが大事だと思います。

 

ケヤキもヒノキもクスノキも、まとめてしまえば森だけど、一本一本愛してあげたい。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 一人ひとりを丁寧に見つめるまなざしをもつ

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。