うまくいったやり方に執着しない

学習指導 生徒指導

教育をわかったつもりになるな!

経験値を積めば積むほど、教育は簡単になるのか。

そういうものではありませんでした。

 

むしろ、経験を積めば積むほどわからなくなる。

それが教育だと思います。

 

こうやって毎日毎日、教育のことを書くと、それこそどんどんわからなくなります。

 

ただ、書き続けてわかったこと。

それはね、わかったつもりになっちゃいけないってことなんです。

 

 

成功体験に執着してはいけない

100人いたら100通りの子どもがいます。

100通りの育ちがあり、100通りの教育が必要です。

だから、経験を積めば積むほど、いろ〜んな子どもを知って、いろ〜んな家庭環境を知って、どんどんわからなくなっていくのです。

 

ところが、経験を積むと、さも「自分はベテランだ!」と勘違いをしてしまう人がいます。

残念ながら、たくさんいます。

 

で、そういう先生は、これまでの成功体験に執着します。

あたかも、自分がこれまでやってきた方法が万能だと錯覚してしまいます。

 

あのときうまくいったから、これをやればうまくいく。

 

ところがそんな万能なツールは、こと教育においては存在しないのです。

 

それなのに、うまくいったやり方に執着してしまうのです。

これは、大きな大きな落とし穴です。

 

経験値の使い方を知れば、ますます子どもはハッピーになる。

たくさんのツールをもつことです。

一つのやり方に執着してはいけません。

 

勉強熱心な先生には2種類あります。

いろんなことをカジる人。

一つのことを突き詰める人。

 

僕らは研究者ではありません。

教育者です。

学校の先生は教育者。

それ、忘れちゃいけないことだと思います。

 

教育者はね、いろ〜んなことをカジっとく。

執着しないの。

サラっとカジっとくの。

 

それは学習指導でも、生徒指導でも、学級経営でも同じ。

たくさんのツールをもつこと。

 

そして、子ども一人ひとりをよ〜く見る。

見て、見て、見まくる。

 

で、どのツールを使おうかなって考える。

そのとき、初めて経験が役に立つんです。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 うまくいったやり方に執着せず、やり方は子どもに合わせる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。