保護者の無理難題にどう応えるべきか?

先生 仕事

先生はサービス業か?

「僕らはサービス業ではないんです」

 

若い先生が、力強く言いました。

保護者からの無理難題!

度重なる要求!

 

「先生、ウチの子だけを見てください!」

そんな保護者の声。

 

直接は言いませんが、先生はサービス業ではない!と叫びたくなる気持ち。

わからなくもありません。

それほど日々学校にはさまざまな要求がやってきます。

 

以前、ある保護者とお話した際、「先生はサービス業です」という話をしたら、

「先生がそんなことでどうするんですか?保護者になんと言われようが、バンと言わないといけないでしょ」と言われたことがあります。

 

その通りかもしれません。

でもね、

そうやってやり切れる人、どれだけいるでしょうか。

 

 

世の中の変化に柔軟に対応する

学校教育はもはやサービス業と化しているというのも事実。

 

「教育とは、そういうものじゃない!」と凄んでみても、やはりサービス業としての側面は拭えません。

もはや「先生様」の時代は終わりました。

世の中の変化はシビアです。

 

ならば、僕は大きな声でこう叫びたい。

「僕らはサービス業です」

 

だけど、忘れちゃいけないことがあります。

僕らはだれのニーズを満たすのか。

 

それは、子どもたちです。

子どもたちのニーズを満たすサービス業なのです。

 

決して保護者のニーズじゃない。

子どもたちのニーズを満たすためなら、僕は声高らかに「サービス業」と名乗りたい。

 

子どもたちのニーズは「ハッピーな人生」です。

子どもたちのニーズ。

それは、人生をハッピーに生き抜くことです。

 

人生を自分の足で歩み、ハッピーな人生を歩き続けることができるようにする。

それこそが学校の役割です。

 

子どもたちは『今』を生きています。

だから、遠い未来のことまで思いが及ばぬ子も多くいるでしょう。

本当のニーズに気がつけない子もいるでしょう。

 

したがって、子どもたちとぶつかることがあるかもしれません。

ですが、僕らは子どもたちの人生に寄り添うために学校にいます。

ときには壁になることだって、長い目で見れば子どものハッピーな人生を保障することにつながります。

 

そう、僕らが満たすべきは保護者のニーズではなく、子どものニーズなんです。

 

度重なる保護者の無理難題。

それを「できる」「できない」で考えがちです。

 

だけど、ホントに大事なことは、

「そのサービスは本当に子どもをハッピーにするか」

なんです。

ブレない自分軸をもって、立派にサービスしまくりたい。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どものニーズを満たすかを考えて、無理難題に応える。 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。