気になる子どもに声をかけるステップ

児童生徒理解

子どもに声をかけるタイミングは◯◯を信じる

ちょっと気になるあの子。

教室で一人でぽつんと座っている。

急に友だちと疎遠になった。

なんだか最近、顔つきが険しい。

 

なんだっていいけれど、子どもに声をかける瞬間は、直感を大切にしています。

 

「声をかけた方がいいですか?」と相談されることがあります。

そんな相談、している暇があるのなら、声をかければいいんです。

 

直感が大事です。

そして、その直感は99%当たっています。

 

子どもへの声かけのタイミングは、頭で考えるよりも直感を信じた方がいい。

気になったなら、声をかければいいんです。

 

声をかけるなら、初球は変化球から入る

子どもの顔。

子どもの言葉。

こどもの仕草。

なんだっていい。

 

心に引っかかるものを感じたら、まず声をかける。

だけど、直球勝負すると、子どもは構えてしまいます。

 

教室に一人でぽつんといる子に、

「ねぇねぇ、最近一人でいるね」

 

うん、ド直球!

 

急に友だち同士が疎遠になった子に、

「ねぇ、最近◯◯ちゃんと一緒にいないね」

 

うん、ド直球!

 

それだと構えてしまいます。

そういうの、子どもは「ウザい」って感じるかもしれません。

 

だから、初球は変化球でいい。

「何描いてるの?」

「あっ!その本って◯◯だよね」

「あっ!そのペン、かわいいね」

 

そんな、ど〜でもいいことから入っていく。

で、最後までストレートを投げないこともある。

 

大事なのは、声をかけること。

そして、対話が生まれること。

 

その2つにフォーカスします。

 

いちばん大切なのは、SOSを出せること

そして、これが一番大切なこと。

 

それは、子どもたちを「困っている」と言えるように育てること。

助けてほしいとき、「助けて」と言えるのってすごく大切。

 

「生きる力」の最重要能力は、「SOSを出す力」です。

 

それはもう、常々先生が発信し続けなきゃいけないと思います。

子どもたちに伝えるのはもちろん、学級通信でも、保護者会でも、ここはちゃんと押さえておきたい。

 

気づいてあげられなかったときの後悔、自責の念ってホントに重たいから。

そんなことあったら、もう「ハッピーな先生」じゃないわけです。

 

「目の前の子どもたちを幸せにする」

ただそれだけのために、教室に立っていたいと思います。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

直感と変化球が大事、そしてSOSを受け止めることを志事にする 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。