感情と事実を切り離す

生徒指導

自分の感情は意識をしないと気がつけない

「子どもたちに愛され、保護者に応援される先生になるための7つの習慣」の第2の習慣は感情と向き合うことでした。

 

「今の自分の気持ちはどうだろう?」

 

そう問いかけてみる。

今、怒ってる?

今、イライラしてる?

 

こういうことって、意識しないとなかなかできないものです。そうやって感情と向き合うことで、事実をありのままに見ることができます。

 

感情と事実を切り離すためにすべきこと

感情と出来事を切り離すために有効なのは、書き出してみることです。

事実を淡々と書いてみる。

 

指導に入る前に、子どもたちから話を聞きますよね。

それをちゃんと文字に起こしておくといいですね。

口頭で聞いたことを頭で解釈して口頭で報告する。

すると、必ず勝手な解釈が入ります。

 

個人の意見と事実がごちゃ混ぜになるんです。

だから、一度文字に起こしてみる。

すると、感情と事実を切り離して考えることができるでしょう。

 

前回書いた事件なんて、何が起きたかは明確なんです。

 →その事件についてはコチラ

 

「先輩が後輩を殴った」

はい、それだけなんです。

 

恋人同士の賞味期限も過ぎてしまって、そろそろ別れの足音が聞こえてくる恋人同士。

彼女が言いました。

 

「ここのご飯、おいしくないね」

 

きっと出会ったばかりの二人なら、「そうだね、今度はもっとおいしいレストランに行こう!」って思えたのに。

今じゃ「なんだよ、オレと飯を食べててもおいしくないのかよ」ってなってしまう。

 

事実は何かと言えば、「このレストランはまずい!」ってだけなのに。

 

感情と事実を分けて考えるためには、感情と向き合い続ける習慣をもつことです。

『怒り』をマネージメントする。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 常に感情を味わいながら、生徒指導に臨む。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。