短学活で、子どもたちに喜んでもらう

学級活動

短学活で話をするのに困ったら

朝や帰りの短い学級活動。

「朝の会」や「帰りの会」で、どんなお話をされますか?

今日の予定、明日の予定を確認して終わり、じゃ寂しいですよね。

ここに、「喜んでもらう」大きなチャンスが隠れています。

 

たとえば、今朝校門で元気よく挨拶していた子がいたとします。

朝の短学活で話すんですね。

「今朝ね、◯◯くんが校門で元気よく挨拶していたの。やっぱり気持ちいいよね。朝からさ、◯◯くんみたいな元気な挨拶されたら、こっちもむちゃくちゃエネルギーもらうよね」

ありがとうを込めて話すんですね。

 

帰りの短学活でも話すんです。

「今日ね、◯◯さんが床に落ちてたゴミをさっと拾ってくれてたの。あれは、3時間目の休み時間かな。よかったな~。ああゆうのさ、さらっとやれるのっていいよね」

今日の出来事もただ話すだけ。

でもね、やっぱり話題にのぼった子ってうれしいと思うんです。

これも喜んでもらう、一つの方法です。

 

 

見てないようで見てる

で、ポイントは「そんなとこ、先生見てたの?」ってところを紹介するの。

具体的に!

 

「今日の昼休みのときにね、ほらそこ!そうそう、その掲示物ね、画鋲が取れてたのよ。みんな気づいてた?そしたらさ、◯◯くんがね、さっと直してくれたの。すごくない?みんなが気づかないところにさっと気づくって、すごいよね~」

 

こういうことは意識をすることが大切です。

意識をし続けると、それは習慣になります。

いいところを探しているだけでいいんです。

 

学級に仕組みができていれば、先生はやることはありません。

で、僕はいつも教室をぼんやり眺めています。

そうするとね、休み時間、1分間に1個ぐらいは「いいところ」が見つかります。

これはもう、習慣ですから仕方がありません。

見つかってしまうものは仕方がありません。

 

あとは、それを紹介するだけ。

紹介するだけで、喜んでもらえるんです。

 

朝や帰りの短学活で、何を話せばいいか困っている先生。

それから、つまらない話をクドクドしゃべって、子どもの瞳を死んだ魚のような目に変えてしまう先生。

 

どうか、子どもたちの姿をよ~く、よ~く眺めてください。

そして、子どもたちの素晴らしい姿を紹介してあげてください。

それだけで、教室は大きく変わります。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 素敵な子どもたちの姿をただ紹介するだけで喜んでもらえる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。