子どものテストの点数にイライラ…

成績が気になる

数字は恐ろしい!

人間というものは不思議なもので、数字になると比べたくなります

 

身長も体重も、数字になると比べたくなります。

平均はどのくらいなのか、気になります。

 

「今年は、どこか旅行に行った?」と聞かれたら「◯◯行ったよ」「そう、私は◯◯行ったよ」って話せるのに。「今年は何回旅行に行ったの?」って聞かれると、比べたくなります。

 

なぜだかわからないけれど、数字になると比べたくなるし、平均が気になりだすんです。

 

国税庁によれば、日本人の平均年収は414万円なんだそうです。

平均身長は男性が167.3cm、女性が154.2cm。

平均体重は男性が66kg、女性が53kg。

 

いかがですか?

数字になると途端に比較したくなりませんか?

そこに劣等感優越感を感じてしまいませんか?

 

平均は全体の中での位置付けだから、結局他者との比較ですよね。

数字になると、途端に比べたくなるんです。

 

何でだろ〜♪

  何でだろ〜♪

 

勝ち負けにしてしまうから、苦しくなる。

数字を比べるということは、つまり他人と比べるということ

テストの点数や偏差値なんてのは、その典型です。

 

 

ところが、数字で比べてしまうと、なかなか成果って目に見えないものなんです。なぜなら、この子ががんばり出すタイミングで、他の子も同じようにがんばり出すから。みんながんばってるから、がんばったってなかなか結果はついてきません。

 

ペナントレースの終盤戦もそう!

マラソンのラストスパートもそう!

競馬の最終コーナーから直線にかけてもそう!

みんなががんばり出すタイミングでがんばっても、数字の成果ってなかなか見えません。

 

だから、がんばれ!がんばれ!と叱咤激励をされ、結果を求められると、子どもたちは苦しくなります。

 

そう!成果の出ない努力ほど苦しいものはありません。

成果の出ないことは苦しい

それは食事制限して激しい運動をしても、まったく体重の減っていかないダイエットと一緒です。


みんながんばってるんだよ。この子も、あの子も。

 

点数には目を瞑る、そのかわり…

だから、まず第一にすべきこと。それは数字は目を瞑ること。比べたくなるからこそ、点数の上下に一喜一憂しないこと。点数が上がった下がったは、この際どうでもいいことなんだ!そのくらいの気持ちでいてもらえたら、子どもたちはもっとキラキラできると思うんです。

 

点数を比べて、だれかと勝ち負けを競ってしまう。勝者がいるということは、必ず敗者が生まれるというわけです。それって、やっぱり子どもを苦しめると思うのです。

 

点数を比べ、「がんばれ!がんばれ!」って追い込んで、尻を叩いて叩いて成績が伸びた子に出会ったことないんですよね。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 数字になると比べたくなっちゃうから、そこは目をつぶっとこう!

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。