話し合うことが辛いと感じたときは

疲れる議論

生き生きとする話し合い、クタクタになる話し合い

話し合うことって、とてもエネルギーが必要です。

上司と、同僚と、友だちと、家族と。

いろんな場面で僕らは話し合います。

 

おもしろいことに話し合うことで生き生きとし、目の前がパッと開けていく、そんな話し合いがある一方、話し合うたびに心と身体を消耗してしまう話し合いもあります。

その差はどこにあるのでしょうか?

それはね、互いの目指す場所に違いがあるのだと思います。

 

お互いが同じ場所を目指していれば、話し合いは生き生きとしてきます。

一方、目指す場所が違う人と話すと、クタクタになります。

話し合うステージが違うからです。

 

生き生きとする話し合い

いろんな視点があるのはいいこと。

だから、目指す場所が同じ人たちといろんな視点で話し合うのは、とっても大切。

 

ところが、話し合いにはそうでないことが往々にしてあります。

そもそも目指す場所が違う人との議論はエネルギーを浪費し、心をすり減らすことになります。

 

僕が目指す場所は「子どもたちの幸せ」です。

もちろん、「幸せ」の定義は人それぞれだから、そこを話し合うのはいいこと。

目指す場所が同じ人たちといろんな視点で話し合う。

 

それは、とても素敵な時間です。

きっと魂が喜ぶ時間になるでしょう。

 

でもね、教育の目指す場所が「子どもたちの幸せ」という視点ではない方と話すと、どっと疲れてしまいます。

たとえば、点数が高くなることが優れた教育だと思っている人。

別にいいんだけどね、疲れちゃうな〜って思うんです。

 

 

目指す場所が違う人と議論してはいけません

ですから、目指す場所が違う人との議論は、エネルギーを無駄に使いますし、心をすり減らすことにもなるんです。

議論なのか口論なのか、わからないような話し合い、ありますよね。

 

 

一緒にいるだけでエネルギーを吸い取ってしまう人がいます。

そういう人のことを『エナジーバンパイア』って呼ぶんだそうです。

話し合っていて、疲労を感じる瞬間。

この人と話していると疲れるなぁって人、いませんか?

 

そんなとき、ぼくはさっさと引くことにしています。

時間とエネルギーの無駄だから。

 

相手がどのステージで話をしているのか、そこをまず見極めます。

いろんなステージの人がいます。

 

相手が本当に「目の前の子どもたちの幸せ」を考えているステージに立っているときだけは、真剣に議論するんです。

でもね、そういう人とは、実は議論にはならないんです。

 

なぜか。

「目の前の子どもたちの幸せ」を考えてる人とは魂レベルでつながってしまうから。

 

だから、「あっ!この人、このステージじゃないな」って感じたら引くのが正解です。

 

戦わなければ負けないからね。

敵がいなけりゃ無敵なの。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 同じステージの人と熱く議論することで、目の前は開けてきます。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。