なかなか学校が変わっていかないときは

学校改革

お便りをお待ちしております。

今日、上海で一緒に仕事をした仲間から手紙が届きました。

「先生に教えていただいたことを胸に、日々授業に取り組んでおります。

学生や周囲の反響もあり、他の先生方からどのように授業をしているのかと聞かれることもあります。

 

そんなときは、榑林先生の言葉を繰り返します。(いやーん♡←筆者、心の声)

「授業は生き物。授業中、先生ががんばりすぎると、生徒はがんばらなくなってしまう」などなど。

 

榑林先生との出会いのおかげで、ハッピーな毎日を過ごさせていただいております。

どうもありがとうございます」

 

出身地和歌山の南高梅と一緒に。

ど〜も、ありがとうございます。

6月から母になるの⁉︎おめでと〜♡

ハッピーな子育てが待ってるね。

 

そして、偶然というのはおもしろいものです。

今日はもう一通、北海道の先生から素敵なメッセージをいただきました。

 

私は先生のブログに出会う前から、目の前の子どもをハッピーにしようと奮闘していました。

学級通信も毎日書いてます。「よく書けるね」なんて言われますが、私にとっては全然苦痛じゃないんです。

むしろ楽しいんです。「いや〜これを読んだら、どんな反応してくれるんだろう」ってわくわくします。

だから、毎日書けるんです。(←学級通信を楽しんで書いている先生はみんなこう言いますね。これは仕事じゃない!趣味だっ!って)

 

私は48歳になります。教員生活22年目です。

若い頃は、「理想の教育は!」とたくさん議論もしました。

他の人を変えようとしたりもしました。

でも、最近はやめました。そんなことに情熱を注ぐよりも、目の前の学級の子どもを幸せにすることに情熱を注ごう!と考えたからです。

幸いにも、最近担任している学級がうまくいっております。

そんな様子を見て、相談しに来る若い先生はいますが、全体には波及しておりません。波及させる気も今のところありません。

相談しに来た先生には「子どもにありがとう」って思うだけだよ、って言ってます。スキルより心が大切だと改めて確認させてもらっています。

だから、「新しい風をくれた」とか「○○中の革命児」と言われているということは、学校全体に影響を及ぼしているということですよね。

そこで質問です。どのように学校に革命を起こしてきたのですか。お教えください。

 

かっ…革命⁉︎「どのように学校全体に影響を及ぼしますか?」というご質問ということで、がんばって書かせていただきます!!!!

 

だれかを変えようとしてはいけないんだなぁ

変えられるのは、いつも自分だけ。

自分が変わろうとした瞬間から人は変われます。

けれど、当の本人にその意識がなければ、周囲の働きかけで人が変わることはないと思っています。

 

それなのに、僕は若いころ、周りを一生懸命変えようとしていました。

 

管理職を変えよう!

同僚を変えよう!

組織を変えよう!

 

そうやって、いつもいつも周りを変えようとしていました。

 

「どうしたら学校が、もっと素敵になるだろう?」

それが僕のテーマでした。

だけど、その答えを他人の仕事ぶりに求めていたのです。

 

「もっとちゃんとやってよ!」

「しっかりしてよ!」

 

そんなふうに不満をぶつけたこともありました。

相手の能力や置かれた環境などお構いなしに。

 

相手を変えようとして戦う。

それは相手を敗者にする行為。

当然相手は自分を守ろうとします。

なんという自己満足でしょうか。

なんという傲慢な態度でしょうか。

 

今ならわかります。

応援するから応援されます。

周りの人を大切にするから大切にされます。

 

それなのに、僕は周囲の先生を大切にもしませんでしたし、応援もしていませんでした。

変わるべきは周囲の人ではなく、僕の方だったのです。

 

 

共鳴する人に響くことから始まる

他人を変えることはできません。

けれど、影響を与えることは可能です。

 

心からの想いであれば共鳴してくれる方は必ずいます。

こちらがチーン♫って鳴らすと、向こうもチーン♫って響き合う感じです。

響く周波数が同じ人は必ずいます。

 

でもね、その周波数ってチーン♫って自分が鳴らさないと気づいてもらえないんです。

 

僕は毎日、チーン♫チーン♫って鳴らし続けています。

このブログは、そんなチャイムなんですね。

そうすると、ちゃんと響いてくださる方がいるんですね。

ほら、このブログを読んでくださっているあなたもそんな1人じゃないですか?

 

だからね、毎日毎日、目の前の子どもたちのハッピーのために志事をするんですね。

愚直なまでに愛情表現をするんです。

これでもかってほど子どもたちに愛され、保護者に応援されるんですね。

自分の使命に向かって、ただただひたむきに働くんですね。

すると、必ず響く人が現れます。

同僚であり、上司であり、保護者であり、子どもたちであり。

 

周囲を変えようと思えば孤立します。

でもね、自分の鐘をチーン♫チーン♫って鳴らし続けたら、共鳴し合い響き合うんです。

 

最初に登場した和歌山県の先生は、そうやって響いてくれたお一人です。

わざわざ朝の会まで、見に来てくれました。

「ウチの朝の会なんて、僕の雑談だけなんだけど…」

「それが聞きたくて、来たんです♡」

 

響く人が多くなれば、やがて学校全体の大きな響きになります。

 

最初はチーン♫チーン♫だったのが、ゴ〜ン‼︎‼︎に変わる日が来るんですね。

 

だから、その鐘を〜♫鳴らすのは〜、あな〜た〜♫

 

ハッピーな先生になるためのステップ

  目の前の子どもたちのハッピーを考える先生は、美しい音色の鐘を鳴らす先生です。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。