子どもの内側に自信を育てる

子育て 思春期

外側に身につけさせた自信はもろい。

テストの点数がいい!

生徒会長だ!

学級委員だ!

コンクールで賞をもらった!

資格を取った!

偏差値の高い学校に入った!

 

そういうものは、子どもたちの外側に身につけさせた自信です。

習い事をやらせ、塾に行かせ、外側にどんどん自信を身につけさせる。

それが親心。

がんばれ!がんばれ!って背中を押して、ときに手を引き。

 

でもね、そうやって外側に身につけさせた自信って簡単に引っ剥がすことができるの。

 

大会やコンクールで勝ち続けられるのは、全国でただ1人。

受験や資格試験、不合格するかもしれないし。

テストの点数は上がらないかもしれないし。

 

そういう挑戦を悪いことと言ってるわけではありません。

外側に身につけさせた自信は、どこかで必ず引っ剥がされるときが来るんです。

だからね、外側だけに自信を育てるだけじゃ不十分なんです。

そういうことをお伝えしたいと思います。

 

子どもの内側に自信を育てる

ときおり、「自分はこんな資格をもっている」「自分はこんな学校を出ている」と、自分の外側を一生懸命自慢する大人に出会います。

「そうなんですね。すごいですね」とニコニコ微笑んではいるけれど。

本当はね、その姿から相手の内側の自信のなさに心を傷めているんです。

 

内側に自信を育てるにはするのか。

それはもう、とっても基本的なことなんです。

 

たくさんの成功体験。

たくさんの心温まる経験。

家族で過ごした時間。

 

それらが育むものこそ、「愛されている」という自信です。

 

「僕は僕でいいんだ」

そうやって自分自身を信じる。

それが自信。

 

「この子は、この子であることが素晴らしい」

そんな愛の人に囲まれて育った子は、必ず内側に自信をもっています。

 

たとえ、外側の自信が引っ剥がされたって、ちゃんと内側に自信が育っている子は強いんです。

何度倒れても再び立ち上がる、そんなパワーにあふれています。

愛されているという絶対的な自信。

これほど素晴らしいものはありません。

 

人生を遊び場に変えられる子

外側に身につけさせた自信と内側に身につけた自信。

どちらがいいとか悪いとか、そういうことではないんです。

ただね、外側だけじゃ生きることって苦しい。

そのことだけをお伝えしたい。

 

人生という名の遊び場を、ワクワクしながら生きられるのは、そんな内側に自信をもった人です。

ところが、人生という名の荒波を、たくさんな怖れを抱えながら、生きている人がいます。

 

同じ人生なのにね。

僕は子どもたちの内側に、そんな自信を育てたいと思っています。

 

ハッピーな先生になるステップ

 子どもの内側に自信を育てる、愛の人になる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。