言葉を引き出すために必要なのは◯◯

教育相談 質問

学校の先生はしゃべりすぎる

以前の僕は、
『沈黙』を我慢することが
できませんでした。

むしろ、「沈黙が怖い」
と表現した方がいいでしょう。

教育相談、
保護者会、
懇談会、
生徒指導に、
授業中。

 

言葉で沈黙を埋めてしまう

 

沈黙が続くと、
我慢ができなくなります。

待てないんです。

 

「しつもん」をしておきながら、
子どもが黙っていると、
新たな問いを立ててしまう。

「言葉を引き出そう」

そんな意図があるのだと、
自分に言い聞かせてみるんだけど、
本当は違います。

待てないだけなんです。

場合によっては、
イライラした素振りを
見せてしまいます。

 

若いころの僕は
待つ余裕がありませんでした。

 

沈黙を味わう

ホントは沈黙を味わえるといいんです。

 

問いかけたら、
子どもたちはその答えを見つけようと、
懸命に言葉を紡いでいます。

 

だから、待つのです。

沈黙を大切に味わうんですね。

「この子は今、
 必死に自分と
 向き合っている」

その時間を大切にしてあげたいと思います。

 

言葉にじっくり耳を傾ける。

そのために沈黙を味わってみる。

 

我慢するとか、

言葉を待つとかよりも

味わうがいいんです。

 

ゆっくり話を聞くためにすべきこと

でもね、慌ただしい毎日。

その余裕がないんですよね。

 

たとえば、
生徒指導の案件が起こったとします。

僕が生徒指導主事として、
もしくは学年主任として
最初にやること。

それは、
時間割を動かして、
指導に当たる先生に
時間をつくることでした。

 

10分しか時間がなければ、
言葉を待っている時間はありません。

ですが、
1時間あれば
じっくり沈黙を味わうこと
ができるのです。

 

 

たとえば、
10分で話は終わるかもしれません。

 

でもね、
設定時間10分で話す
 10分間

設定時間1時間で話す
 10分間

 

密度は大きく変わります。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

  沈黙を味わうために何を心がけますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。