どんなコンテンツを教室に生かしますか?

教室に生かす

なんでもかんでも取り入れたら、いいものができるのか?

勉強熱心な先生が陥りがちな罠。

教育書を読み漁って、いろんなものをどんどん寄せ集めてくる。

そう、『幕の内弁当』みたいな学級経営。

 

あれもこれも取り入れたら、なんだか子どもたちに余裕がなくなってしまう、そんな学級経営。

僕もそうでした。

すごく勉強熱心だったから♡

 

もう一回、書いとこう!

すごく勉強熱心だったから♡

 

最初のことは、山ほど教育書を読みました。書いてあることを全部取り入れたてみたんです。

書籍にまでなっている実践ですよ。全部取り入れたら最高の学級ができあがるはずじゃないですか?

僕はそう信じておりました。

 

ですが、どうにもうまくいきません。

それはなぜでしょうか。

 

いいコンテンツより、子どもに合ったコンテンツ

一番大事なことを忘れていたんですね。

 

それはね、「何のために」ってことが欠けていたんです。学級がどこを目指すのかって道しるべがなかった。だから、幕の内弁当になってしまうんです。

 

コンテンツは山ほどあるの。で、どこにアンテナを立てるのか、ってのが重要なんですね。

 

じゃあそのアンテナはどんなアンテナか。

「目の前の子どもたちをハッピーにする」

それしかないわけです。

 

山ほどあるコンテンツから、、目の前にいる子どもたちは、このコンテンツでハッピーにできるだろうかってフィルターにかけるんですね。

 

で、そうすると、今、目の前にいるこの子たちにはガッツリ焼肉弁当だな!とか、少食だからおむすび弁当だな♡とか考えるわけです。

 

コンテンツが優れているから使うのではなく、子どもに合わせてコンテンツを選ぶんですね。

ってことはつまり、目の前にいる子どもたちをじっくり見ることが先なのです。

 

最初の10年ぐらいは勉強した方がいいね

最後にこれだけは書いておきたい。

『ハッピーな先生のハッピーな教室』では、スキルやメソッドよりマインドが大事なんだよ、って書いてきました。

でも、ちょっとこの書き方は語弊があったなって思っています。

 

スキルやメソッドが不要なわけではありません。

むしろそれは、あることが大前提!

でね、それだけじゃダメよ♡ってことが言いたいわけです。

 

だからね、なんもわかってないうちから我流でやるのはやめましょう。

最初の10年くらいは教育書の類を読んで、山ほど勉強するといいんじゃない?

いろんなコンテンツをもつといい。

天ぷら弁当でも、唐揚げ弁当でもさ、そもそも唐揚げや天ぷらがマズかったらダメですからね…。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもに合わせてコンテンツを選ぶというアンテナをもつ。 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。