SNSはソーシャルな世界なのだ

ネットリテラシー

世の中の変化のスピードに対応できる?

ネットリテラシーを教えるためには、先生自身がSNSぐらい楽しんで使えてなきゃなって思います。

 

だってさ、これからどんどんそういったものは増えてくるんです。ハッキリ言って、学校の先生が対応できるレベルをはるかに超えるスピードなんです。

 

Facebook、Twitter、youtube、google、Skype、LINE、アルファベッドだらけ…。どんどん増えてきます。最近、Dropbox、evernote、Telegram、Chatworkなんてものの存在も知りました。

 

一時『学校裏サイト』なんてのが話題になりましたが、今やわざわざ裏にサイトをつくる必要なんてなくなりましたね…。

 

だからね、あれもこれもと禁止するよりも、積極的かつ効果的に利用させた方が後々の指導がしやすくなるんじゃないかな?って思うのです。

 

SNSの利用にルールを設ける

子どもたちにどんなルールを設けているでしょうか。

「利用時間に制限を設ける」

「使うときは大人の前で使う」

「22時以降は使わない」

なんてルールを思い浮かべるでしょう。

 

でね、このルールのスタートラインは「ネットは危険」という発想からです。

「ネットは危険」と思っている大人たちは、その発想から子どもたちにルールを設け、ネットから遠ざけようとします。

そんな空気を子どもたちは敏感に感じ取るわけです。

 

一方、子どもたちのネット上でのトラブルとたくさん付き合ってきました。

トラブルになってる書き込みを見るとね、「そんなこと書いたら、そりゃトラブルになるじゃない?」ってものばかりなんです。

面と向かって言えないことを、ネットなら書けちゃうわけです。

 

 

普段言えないことを、ネットなら言える。

アウトプットしたいのだ、子どもたちも。

んでね、そこに子どもたちと大人のギャップがあると思うんです。

 

無限の可能性を信じる

実はこういったメディア利用の問題点は、利用時間や利用時間帯だけではないんですね。

そのあたりのギャップからちゃんと埋めておきたい。

 

スマホの向こう側にあるのはソーシャルなネットワークです。

それなのに、閉鎖的な空間だと誤認識してしまう。

部屋の中で一人、スマホを触る。

その先に広がるのは、社会であり世の中なんです。

 

だから、「危険だからやめましょう」ではないのです。

だから、「どう上手に利用しますか?」ってことなのです。

 

GREEの情報モラル教材「事例に学ぶ情報モラル」

 

んじゃ、どういうルールを設けたらいいのでしょうか。

そのためには、先生自身がまず「正しく」使えていないとダメだと思います。

では、あなた自身はネットやSNSの利用についてどんなルールを設定していますか?

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 本質的な問題点にちゃんと目を向けてルールを設定する。 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。