学ぶことにワクワクさせるために、どんなことができますか?

学ぶこと

学びをリスタートさせる方法

「こうでなければならない」は、子どもたちをも苦しめます。

とりわけ「勉強しなければならない」という呪縛に囚われている子は伸びていかない。

それはなぜでしょうか?

 

小1の教室をのぞくと、みんな瞳がキラキラしています。

学ぶことが大好きなんですね。

 

先日、小中学校で美術や図工の先生をされている早川先生からお話を伺ったんです。

小学校低学年の子どもたちって、お絵描きも工作も大好きです。

 

ところで、だんだん年齢が上がるにつれて、級友と比較し、家族や先生の評価が気になり出します。

それで、描くことが嫌いになっちゃう子が生まれます。

 

それでね、先生はちょっとした描き方のコツを伝えてあげるんだそうです。

そしたら、自分の描いたものが生き生きとしてくる。

 

プロの教師とはそういうものですね。

一言で子どもたちを輝かせてしまうんです。

「描けてる自分」に気がつかせてあげるんですね。

 

そして、子どもたち学ぶ自信を取り戻すんです。

描くことの楽しさを伝えたら、また学びがリスタートするんですね。

 

学ぶ楽しさを忘れた子どもたちへ

純粋に学ぶことを楽しんでいたのに、気がつけば良い評価を得るために学び出すんですね。

中学生になるとこんな質問をされます。

「どうしたら5になりますか?」

 

保護者にも聞かれます。

「先生、ウチの子、どうしたら成績が上がりますか?」

 

成績は上げなければならない。

ここにも「こうでなければならない」が存在します。

 

純粋に学ぶことが楽しくて学んでいるわけではないのです。

知らないことを知ることが楽しいってことじゃないんですね。

 

「いい成績を取るため」に学んでいるわけです。

楽しいわけがありません。

 

楽しんでいる者に勝るものはいないと孔子もおっしゃっています。

2500年前から、ず〜っと言われてるんです。

それなのにね、ワクワクしながら勉強してないんだもん。

そりゃ苦しいよ。

 

その子のその子らしさを愛する

さらに、彼らを苦しめる言葉があります。

それは、「やればできる」という言葉です。

 

実際にはやってもできないことは山ほどあるんです。

結果が出なくて苦しんでる子どもたちはたくさんいます。

だってさ、申し訳ないけれど、学年順位を見比べていくとね、ほとんどの子は3年間変わらないんです。

 

それにね、たとえ結果が出たとしてもね、それで認められたらさ、次も結果を出さなきゃならなくなるの。

ものすごいプレッシャーです。

大人だってどうでしょ?

結果を出し続けるなんてさ、苦しいじゃない?

 

今、目の前にいるその子のその子らしさを認めてあげればいいの。

その子のその子らしさを愛してあげればいいんですよ。

比べないし、競わない。

それが、「みんな違ってみんないい」って時代の教育なんじゃないのって思うわけです。

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

 学ぶことにワクワクさせるために、どんなことができますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。