他の学級とついつい比べてしまうときは…

学級経営

うまくいってる学級って?

「学級経営がうまくいかない」と悩まれている先生は、多いようです。

新学期が始まり、学級開きをして間もない今、検索ワードの第1位が「学級 うまくいかない」であるところを考えると、はじまって早々学級がうまくいっていないと感じられているようです。

 

そもそも、学級がうまくいっているって、どういう状態でしょうか?

 

先生の指示が、すんなり通る?

規律が守れている?

思いやりがある?

自分たちで動く?

 

なに?

なに?

 

どういう状態が、うまくいってる状態なのでしょうか?

 

「あの先生のクラスみたいなクラス」なんて考えていませんか?

 

でもね、それは無理!

なぜなら、あなたは「あの先生」ではないからです。

あなたのクラスにいる子どもたちは、「あの先生」のクラスの子どもたちではないからです。

 

あなたの教室には、「あなた」と「あなたのクラスの子どもたち」がいます。

他に一つとない、世界にたった一つだけの教室です。

 

他のクラスと比べる必要などないのです。

そんなことで劣等感を抱いたり、優越感に浸ったりだなんて、意味のないことですよ。

 

目指す場所を明確にする

ですから、4月のこの時期に、「うまくいく」とか「いかない」とか、考える必要などないと僕は考えます。

 

まず、目標設定をきちんとすること。

この子たちとともに一年間を過ごす。

そのとき、どんなクラスになっていればハッピーでしょうか?

 

先生自身が、3学期に子どもたちがどんな姿になっていればいいか、具体的に言えることが大切です。

漠然とした言葉、曖昧な言葉は要りません。

具体的に言えることです。

 

曖昧なゴール設定からは、曖昧な学級経営しか生まれません。

 

そしたら、そのゴールにたどり着くためには、どのようなプロセスを辿ればいいのか、具体的に言えることです。

 

応援、感謝、信頼で、ハッピーな教室をつくるのね♪

あとはね、先生が先生にしかできない仕事に専念するために、子どもたちに手放せる仕事はできるだけ手放すことです。

そのためには、「仕組み」をつくっていきましょう。

 

「仕組み」を動かすために必要なのは、信頼です。

子どもたちを信じて手放すことです。

 

そして、懇談会でビジョンを語り、保護者に応援していただくことです。

助けてもらうことです。

 

保護者会で、保護者の声に耳を傾け、子どもたちのことを教えていただくのですね。

 

『ハッピーな先生のハッピーな教室』に書いてきたことは、「ハッピーな教室」をつくるための方法です。

才能など必要ありません。

 

世の中には、学校の先生はたくさんいます。

学校数、学級数を考えれば、驚くほどの先生が必要なのです。

そのすべての先生が、才能あふれる人材であるかといえば、そうではありません。

僕のように普通の先生の方が圧倒的に多いのです。

才能あふれる先生にしか素敵な教室をつくれないのであれば、多くの子どもたちは不幸な教室で学ぶことになります。

 

『ハッピーな先生のハッピーな教室』に書いてきたことを辿っていただければ、すべての先生が「ハッピーな教室」をつくることが可能なのです。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

 世界に一つだけの教室を、どのように咲かせますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。