子ども同士のトラブルは◯◯にフォーカスする。

生徒指導 事実

まずは状況を正確につかもう♪正確にね…

生徒指導上の事件が起きたとき、
一番最初にすべきは状況をつかむことです。

ところが、
正確に状況をつかむのって、
案外難しい。

 

人間は感情の生き物です。

感情が邪魔をして、
どうしても
事実とジャッジが混在
してしまうのです。

 

まして
心に怒りを感じたときは、
要注意!

ニュートラルな気持ちで
事に当たりましょう。

 

事実とジャッジが別物ですよ♪

学級でのレクリエーションを
みんな考えていたときのこと。

レクの内容が
ドッジボールに
まとまりつつあったとします。

 

そんなときです。

「オレ、やりたくね〜!」

なんてことを
言い出す子がいたとします。

 

「何をか勝手なことを!」

そう思いました。

 

おっと!

 

「勝手なこと」

 

これは僕のジャッジです。

その言葉を発した
「ある子」は
「勝手なこと」だなんて
思っていません。

 

では、

事実は何でしょうか?

 

ある子が
「オレ、やりたくね〜!」と言った。

 

これが事実です。

 

「それは勝手なことだ!」

 

こちらはジャッジです。

 

よく生徒指導の報告を受けるときに、
ジャッジを交えて報告してくれる先生がいます。

 

そのサービスは要りません…。

 

そんなとき僕は、
「起こった事実だけを
  教えてください」

とお話しています。

 

耳を傾けることの重要性

たとえば、
喧嘩が起きた、
いじめが起きた、
というとき、

 

片方の言い分だけを聞いて
報告に来る先生がいます。

 

はっきり言いましょう。

 

人間は
自分に都合のいい話しかしません。

 

いいですか?

被害者も
加害者も
第三者も
同じ。

 

自分に都合のいい話しかしません。

 

それはね、
「嘘をつく」とか、
そういうレベルの話じゃないの。

 

ニュアンス、
脚色がね、
どうしても自分寄りになるわけです。

 

ですから、
必ず双方の言葉に耳を傾けます。

 

必要であれば、
それを見ていた第三者からも
話を聞きます。

 

そのうえで、
事実は何なのか。

 

総合的に判断し、
明確にしていくのですね。

 

事実を明確にしていくと、
加害者と被害者が逆転するなんてことは、
往々にしてるあるわけです。

 

ですから、
指導する前に「つかむ」って
むちゃくちゃ大事なんですね。

 

人間はついついジャッジを交えて
思考してしまう生き物です。

 

だからこそ、
事実にフォーカスをしていくことが大切です。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

  事実にフォーカスするためにできることはなんだろう?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。