子どもの言葉にイライラを感じたときは

思春期の子ども イライラ

力づくでしか指導できなかったあのころ

子どもたちは、ときに辛辣の言葉をぶつけてくるときがあります。

とりわけ、若い時分はこちらの不手際も多く、行き届かないところはどうしてもあります。

すると、そこを責められたりすること、多々あるんですね。

思春期の子どもたちの中には、「ここぞ」とばかりに先生の行き届かぬ部分を指摘する子もいます。

 

 

子どもたちにこんなことを言われたことはないですか?

「先生、それ、おかしくないですか?」

 

 

間違えを指摘される。

意見が異なることを指摘される。

 

 

恥ずかしながら、そんなとき、ついつい戦ってしまいました。

ときには、威圧的な態度で接しました。

声を荒げました。

 

 

力がないからこそ、「力づく」でなんとかしようともがいておりました。

ところが、戦えば戦うほど、子どもたちとの距離は離れていくばかりでした。

 

 

『今』は自分で引き寄せている

世の中は常に鏡です。

自分が振る舞ったように、周囲はあなたに振る舞います。

戦えば戦うほど、子どもたちも戦います。

すべての出来事は、自分が引き寄せているのですね。

 

 

クラスがうまくいってないな、と感じたら、子どもたちが悪いのではありません。

けれど、あなたが悪いわけでもありません。

ただ「今のあなたの在り方」が今の状況を引き寄せているだけなのです。

 

 

じゃあ、どうするか。

 

 

 

「在り方」変えるだけなのですね。

 

 

たとえば、子どもたちの指摘を攻撃と受け取れば、あなたは戦うしかなくなります。

自分に自信がないとき、つまりは自分を信じ抜けないときほど、この傾向は強くなります。

僕もそうでした。

 

 

でもね、子どもたちから指摘されたとき、「ありがとう」で受け止めてみるんです。

教えてくれて「ありがとう」なんです。

 

 

子どもたちの言葉を、攻撃と受け取るのも「あなた」だし、自分を磨くための言葉と受け取るのも「あなた」です。

 

 

子どもたちの言葉や行動にイライラしたり怒りを感じたときこそチャンスなんです。

自分の思い通りにいかないときほどチャンスなんです。

自分をキラキラ輝かせるチャンスなんです。

 

 

だから、そんなときは深呼吸して立ち止まる。

そして、自分に次の『魔法の質問』を問いかけてみてください。

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

子どもたちの言葉は、あなたに何を教えてくれますか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。