『カリスマ』から『ファシリテーター』になる

教室のカリスマになることを手放す

カリスマ型学級経営を目指してはいけない理由

 

ビジネスの世界におけるコミュニティーの作り方には、

一人のカリスマを中心に形成されるカリスマ型

カリスマの下に複数のプチカリスマを置くプチカリスマ型
一人のファシリテーターを中心に皆が並立に並ぶファシリテーター型

 

この3種類があるそうです。

 

これまでの教室はカリスマ型の教室運営でした。
一人のカリスマが教室を支配するやり方です。

 

なぜ、それが可能だったのでしょうか。
それは、昔の先生が指導力があったからでしょうか。

僕は、そうは思いません。

教育技術という点でいえば、

たくさんの研究がなされた

今の先生の方が数段上のはずです。

 

「先生=偉い人」という文化がありました。

 

どれだけ理不尽な理由であっても、
先生に殴られたら、殴られた子どもが悪い。

僕らの子どものころは、そんな時代でした。

 

ですから、それが成り立っていました。

カリスマ性がなくても、先生であるだけで、「カリスマ」になれたのです。

 

「先生=偉い人」

 

カリスマ性がなくてもカリスマになれた時代

1年目のなんの技術ももたない先生でもカリスマになれたわけです。

 

 

ファシリテーター型学級経営を手に入れよう

 

現在でも、そういったカリスマ型の学級経営をされている方がいます。
強烈な個性をもった先生方です。

 

そんなカリスマ先生のクラス、

実は翌年受け持った先生が苦労するなんていうのはよくある話。

 

さて、時代は大きく変わりました。

 

時代はもうカリスマを、

子どもたちはもうカリスマを、

必要としていないのです。

 

それは、「普通の先生」にとって、

とっても素晴らしい時代です。

 

もう、カリスマなんて目指さなくてもいいんです!

 

これからの先生はファシリテーター型の手腕が必要です。

 

 

ファシリテーター型の学級経営とは

 

一人のカリスマが教室を牛耳るのではなく、
子どもたち自身の自治に対して、
バランスを取っていくような学級経営です。

 

一方的に授業する講義型授業はもう時代遅れです。

先生が強烈なリーダーシップを発揮して、

引っ張っていくの時代遅れです。


「知識を与える」「教える」時代から、

「学び合う」時代へ変わり始めています。

 

そう。

 

学級経営も授業形態も、
もう次の時代が始まっています。

 

時代は変わってきているのです。

 

カリスマ経営者によって経営されていた企業が、
どんどん姿を消しています。

 

もう次の時代が始まっていることに、
僕らは気がつくべきなのです。

 

「学校は社会の縮図」

 

世の中が新しい時代を迎えているのならば、
学校教育も新しい時代を迎えなければなりません。


だから、新しい時代には、
新しい時代のやり方が必要です。

 

そのためには、カリスマであろうとすることを手放すことが必要です。

 

「統率しよう」というマインドを手放すのは勇気のいることです。

その勇気をもった先生が「ハッピー」を手に入れているのです。

 


ハッピーな先生になるためのステップ

 

 カリスマ型からファシリテーター型の転換期に乗り遅れない

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。