自己肯定感を高めるまなざし

フォーカス

できないところにフォーカスしてしまう

「できてるところ」よりも「できていないところ」にフォーカスしてしまう。

僕らの意識は、そのようにできてるようです。

通知表の数字にズラリと並ぶ『5』の数字。

でも、たった一つだけある『4』の文字。

5555554555

やっぱり4にフォーカスしてしまいます。

 

反対にズラリと並んだ△。

たったひとつの◎。

△△△△△◎△△△

 

うん…。

ひとつの◎よりもたくさん並んだ△にフォーカスしてしまいます。

 

やっぱりね。

人間って、「できてるところ」よりも「できていないところ」にフォーカスするようにできているんです。

 

「できないところ」を改善することが努力…なの?

ず〜っとそうやって教育されてきたんです。

できないことをできるようにすることが教育。

できないことをできるようにすることが努力。

周囲と比べて、周囲と比べて。

もっとがんばれ〜!

もっとがんばれ〜!

そうやって、ずっとやってきたの。

 

なんか、辛いことを乗り越えることに美しさを感じてしまう。

 

「ウチの子、どこがダメですか?」

そんなふうに聞かれると、弱ってしまいます。

だって、ダメじゃないもんね。

そのままで、ダメなわけ?

…と、僕は思ってしまう。

 

ダメなところはどこかって、そんなところばかりフォーカスしてたら苦しいよ。

 

まあ、普通の先生は、そうなんだろうな。

「この教科ができていないので、もっとがんばりましょう」って。

うん、それが普通。

そうやって、平均的な子を育てていくんだろうな。

バランスよくね。

 

 

フォーカスするところを意識して変える

だからね、フォーカスするところは、意識的に変えなきゃいけないんです。

意識しないとね、無意識のうちに「できていないところ」にフォーカスしてしまうの。

 

で、「できないないところ」にばかりフォーカスすると、だんだん自分がダメな子に見えてくるんですよね。

自尊心は傷つくし。

自己肯定感は下がっていく一方だし。

 

「できてること」にもっとも〜っと目を向ける。

意識して目を向ける。

大人も子どもも。

「できてること」に目を向けるの。

 

でね、そういうのが見つからないって読者の方もいるみたいなんです。

それはね、他人と比べるから。

比べる相手が違うんです。

そんな方に、今日は大切な「しつもん」をプレゼントしますね。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

10年前の自分と比べて「できてること」は何ですか?

 

(「いいね」を押していただき「しつもん」の答えと一緒にシェアしていただけたら幸いです。)

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。