子供についついアドバイスをしたくなる

子どもにアドバイスをする

 

「お母さん、ちょっと聞いて」

 

子どもたちはいろいろなお話をしてくれます。

けれど、大人って子どもにアドバイスしてしまうの。

 

「もっとこうした方がいいよ」

「もっとああした方がいいよ」

 

聞いてほしかっただけなのに。

ついついアドバイスをしてしまいます。

 

少しだけ長く生きてきたから。

人生からいろんな教訓を受け取ってきたから。

子どもによりよい人生を歩んでほしいから。

ついついアドバイスをしてしまうのですね。

 

そう、教えることは愛なんだ。

 

 

でもね…

 

逆の立場になって考えてみましょう。

 

今晩つくった渾身の手料理。

家族に喜んでもらえるように、あなたは腕によりをかけて作った。

 

だから…、

家族もあなたの料理にアドバイスをくれる。

もっと美味しく作れるようにね。

 

そう!

教えることは愛なんだ。

 

 

「もっと味付けは濃くした方がいいよ」

「う〜ん、出汁の取り方に問題があるのかな?どうやってるの?」

 

 

「盛り付けは彩りが大事だからね」

「そうそう!ちょっと赤が足りないかな」

「お皿も味気ないなぁ」

 

 

「やはり料理は温かい状態で出さなきゃ」

「うん、出すタイミングはもっと考えたいよね」

 

 

アドバイスする側には悪意はないの。

あなたの料理が美味しくなるように。

もっとみんなが喜んでくれるように。

 

愛あるアドバイスをくれるんです。

 

でもね。

そんな愛あるアドバイスを受け取ったあなたの気持ちはどうですか?

 

なんだか悲しい気分になるでしょう?

求めていないときにされるアドバイス。

それは愛ではないのです。

 

教えることは愛ではないの。

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

求めてもいないのにアドバイスされると悲しい
 
くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。