「学校の先生」を目指しているあなたへ

教員採用試験 教育大学

しつもん その1

大学生のうちに学習塾でバイトして、
授業力を身につけた方がいいですか?

 

塾でバイトしたくらいで授業がうまくなるならね、

たぶん学校の先生は

みんなもっと授業がうまいはずなのさ。

 

なにせ、毎日毎日授業ばっかりしているわけ。

でもさ、

つまんない授業が多いじゃない?

 

 

授業力って、

一生かけて磨いていくものだと思うの。

これはもう、

ゴールがない。

 

未だに修行中の身です。

昔に比べれば平均点は上がってますね、授業の。

 

若いときは平均50点って感じ。

たまに、100点が取れるんだけど、

その理由がわからない感じ。

 

今は平均85点ぐらいの授業ができるし、

80点以下の授業にはならない。

 

でも、

やっぱり100点の授業って、

ねらってできてるわけじゃない。

 

それはもう、

ずっと追求していくことになるんじゃないかな。

 

というわけで、

授業なんて、

学生が塾でバイトしたくらいでうまくなるのかね?ってのが正直なところです。

まあ、個人的な意見ですので。

 

それよりもね、

もっと大事なことがあると思うよ。

 

学生時代って、

たくさんの時間があるでしょ?

 

その時間を大切にして、

人間的な魅力を磨く時間をつくるといいよ。

 

社会人になると、

ホント、時間とかないの。

一番値段の高い時期にしか

海外旅行には行けません。

 

平日開催のイベントだって

行けません。

 

子どもたちにとって魅力的な大人ってね、

ちょっと枠に収まってない感じの人なんです。

 

ちょっとはみ出してると、

そのはみ出した部分が、

子どもに刺さるんです。

 

 

時間はたっぷりありますから。

子どもたちに語れる経験をしてみてくださいね。

おもしろい大人になってくださいませ。

 

しつもん その2

教員採用試験に向けて、
自分なりの教育理念みたいなものが
なくてもいいのでしょうか?

 

僕ね、16年間経ってもね、

そんな崇高な教育理念みたいなモン、

ないですよ。

 

教育観とか語ってる人見ると、

「すごいね!アンタ、マジすごいね!」

って思うもん。

 

 

僕ね、

ここに700の記事があるの。

 

でも、

書いてることなんてさ、

「目の前の子どもをハッピーにする」

っていう、

けっこう言葉にすると「薄っぺらい言葉」しか書いてないのです。

 

 

そんな崇高なものないよ。

目の前の子どもがハッピーならそれでよくない?

みんな笑顔ならそれでよくない?

 

軽いノリです。

 

日本一軽いノリの教育サイトを目指してますから。

 

だってね、

教育ってさ、

やればやるほど、

わかんなくなるの。

 

「本当にこれでいいのかな?」

「教育ってなんだろう?」

って、ずっと追求してる感じかな。

 

 

僕らは教育学者じゃない。

教育実践者。

目の前の子どもの姿がすべて。

 

 

教育という道の探求者なんですよね。

これはもうね、

いつまで経っても

終わりがないんだと思うよ。

 

そもそもさ、

学生さんにですね、

崇高な教育哲学があってだよ、

それを教員採用試験で話したとするじゃん?

 

もう何十年も教育現場で働いてきた

校長先生とか教育委員会の先生とかに、

話すわけだよ。

 

よ〜く考えてね。

な〜んも知らん「大学生が」だよ。

教育実習ぐらいしか知らん「大学生が」だよ。

 

「教育ってのはですね…」

とか語ってごらん。

 

絶対ウザいよね!

100%鼻で笑っちゃうよね。

語れば語るほど、

「コイツ、痛いな」って思うよね。

 

いらない!

いらない!

 

そんなものいらない!

 

それよりね、

情熱です。

教育理念とか別にいらないから、

情熱の火をメラメラ燃やしてください。

 

 

「わたし、子どもたちのためなら、なんだってします!」

みたいなノリです。

ええ、もうね、だいたいノリです。

 

 

こんな学生時代を過ごしてきました。

大学時代は、バイトしてバンドして合コンして旅行してる学生でしたね。

とにかく遊んでました。

冬とか、ず〜っと雪山でスノボしてました。

おかげで、全然単位が取れませんでした。

大学には、ちゃんと行かないといけません。

 

知ってますか?

大学って、授業に出ないと、単位がもらえないんです!

 

あ〜っ、知ってる?

それはよかった。

 

 

 

教師になって数年間は、

寝るとね「大学を卒業できない」という夢をよく見てましたね。

「あなた、教員免許状ないよ」ってゼミの教授に言われて職場をクビになる!みたいな悪夢をよく見てました。

 

…というぐらい、単位が取れていませんでした。

 

でもね、

教員になってから、

子どもたちに話せることがいっぱいできましたね。

 

ブログには絶対書けないような、

バカなこといっぱいしました。

 

悪いことはしてないですけど、

バカなことはいっぱいしました。

 

それがけっこう財産だったりするんですね。

 

そういう意味じゃ、

いっぱい遊んでおくといい。

そうやって、

「語れる自分」を

つくっておくといいですよ。

 

で、

これを読んだあなたが、

遊び呆けて堕落していっても

何にも責任は取りませんがね。

 

 

 

こんな学生時代を過ごしてきました。

僕は教育大学出身ではありません。

なので、ウチの大学では、

2年生から教員免許を取得するコースが始まります。

 

 

ところが、1年生で遊びまくりまして…。

残念ながら教員免許取得コースを3年生からスタートしました。

おかげで、3年生になっても授業はほぼ満タンです。

 

ちなみに4年生になっても、

せっせと大学で授業を受けてました…。

(卒業できないかも…)って、ずっと脅えてましたね。

やがて、それは悪夢を生み出します…。

 

それで、

みんなが就職活動を始めるでしょ?

 

 

教育大学じゃないから、

「教員採用試験を受ける」なんて言ったら、

ずいぶんバカにされたな。

 

「絶対無理だって!」って何度も言われた。

 

 

「オレ、学校の先生になる!」って言った途端、

みんなが「絶対無理!」って言い出すの。

で、必死になってアドバイスをくれるわけね。

 

アドバイスって言うか、

「できない理由」をいっぱい伝えてくるの。

 

あれは、なんだろうね。

まあ、別にいいけど…。

 

エレベーターで突然、

一度もしゃべったことないゼミの女の子から

「教員採用試験、受けるんですよね?」

って言われたの。

 

「ええ、受けますけど」って答えたら、

「やめといた方がいいですよ。受かりませんから」って。

 

そうつぶやいてエレベーターを降りていったの。

なんか怖いよね。

 

あの一斉攻撃には、

まいったな。

 

全然心は折れませんでした。

 

だってね、

僕は「絶対受かる」と思ってたの。

「受かる」って信じてたんだよね。

 

だから、

一斉に始まった「絶対無理!」って言葉は、

全然気にならなかったの。

 

友人に「じゃあ、俺も就職活動したくないから教採受けよ〜」とか言われて、カチンと来たけどね。

そのときは思ったよ。

君には「絶対無理!」って。

 

ようは、「なんでなりたいか」が重要なの。

僕は学校をおもしろくして、子どもたちを笑顔にしたかったのね。

ただ、それだけ。

さっきも書いたように、崇高な教育理念なんてないですから。

大事なのはノリです。

 

ちょうど、不登校だとか、いじめを苦に自殺とかのニュースが取り上げられることが多くなってきてね。

「学校、むちゃくちゃおもしろい場所なのに、クソつまんない先生ばっかだから、おもしろくないんだわ。学校をおもしろくしてやる!」って。

ただ、それだけ。

 

 

「志」は大事だね。

崇高な教育哲学なんていらないからさ、

「なんでなりたいの?」ってのは大事かな。

 

「どんな先生になりたいか」なんてどうでもいい。

でも、「なんで先生になりたいの?っ」てのは重要だと思うよ。

 

 

んでね、大学の図書館にこもって、

ず〜っと勉強してた。

 

教職教養とか、満点だったと思う。

たぶんね…。

小論文も添削とかしてもらって。

 

それでね、

大学4年のときに採用試験に合格し、

今に至るわけです。

 

こんな人でも受かるのです。

僕のブログにビビっときて、

サクっと会いに来れる行動力があるんだもん。

 

大丈夫だと思うよ。

なんにも根拠はないけどね♡

 

教員採用試験の思い出

教員採用試験のコツを伝えておくね。

と言っても、一度しか受けたことないから、

そんなにすごいことは書けないけど。

 

僕はず〜っと、

こう信じていました。

 

「絶対に自分は教育界に必要だ。

 オレを採用しなかったら、

 教育委員会はアホだ」

 

「絶対採用される。

 採用されないはずがない」

 

もう、ほぼ自己暗示です。

というか、「受かった」と思って行動していました。

 

たとえば面接試験。

「受かっている」という前提で答えてましたね。

 

 

「もう受かってるんだ」と思って、

採用試験に行ってました。

この思い込みを腹に落とせたら大丈夫です。

自分のことを信じられるか。

それが大事です。

 

信じられる自分を育んでみてください。

自分を信じると書いて「自信」です。

 

 

では、素敵な大学生活をお送りください。

ちなみに、今、学生時代に戻れるなら、ひとり旅をしてみたかったですな。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

魅力的な自分を育むために、何をしますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。