パパ、子供の管理職になると嫌われるよ。

父親 育児

子供は人に介入されることを嫌います。

人にコントロールされることを嫌います。

 

 

「あーしなさい」

「こーしなさい」

 

 

そう言われて素直に行動できるのは小学生まで。

やはり、中学生ともなると反発します。

思春期の子育ては、管理しようとすると難しくなります。

 

 

とりわけ、「お父さん」という存在は、苦労しているように感じます。

かく言う僕もその一人かもしれません。

 

 

パパさんが子育てをがんばり出す。

「もうお前(お母さん)には任せておけない」なんて言って。

こういうパターンは、なかなか厄介で。

 

 

男性はついつい管理してしまいがちです。

そうなると、子供との関係をこじらせていきます。

子供の管理職になってしまうんですね。

 

 

 

ところが「子供」は「部下」ではありません。

家族の仲に、年功序列も役職も存在しないですから。

 

 

なにより子供にとって「お母さん」と「お父さん」の存在には差異があります。

やはり「お母さん」って特別な存在なんですね。

 

 

一方で、お父さんってのは、そういう存在ではないわけです。

どちらかというと、頂点が「お母さん」で、「子供」と「お父さん」は同列にいる感じと申しましょうか。

 

 

ええ、もう我が家ではそんな感じです。

教室で言うと、担任の先生が「お母さん」で、「お父さん」はいちいちいろいろ言ってくる「学級委員」か「風紀委員」って感じですかね。

 

 

あくまでも、我が家の場合ですよ。

まあ、ちょっと「ウザい存在」だったりするわけです。

 

 

子育てって、子供に寄り添うことが大事なわけです。

で、やっぱりそういうことって、お母さんの得意分野だったりします。

一方で、お父さんは管理しがちです。

子供は「自分の思い通りになるもの」って考えがちなのですね。

 

 

 

それでね。

 

 

僕が「お父さん」として意識している点は2つ。

 

 

「妻(お母さん)の味方」であること。

「子供たちの仲間」であること。

 

 

関心をもつけれど、管理はしない。

いつだって応援者でいること。

お母さんが言いにくいことは自分が言う。

それで子供に嫌われる分には構わない。

 

 

そして、子供たちといっぱい遊ぶ。

いっぱいお出かけする。

たとえ仕事で疲れていても、一緒の時間を過ごす。

そういうことが大事だと思うんです。

 

 

父ちゃんさ。

子供は親の思った通りには育たないのさ。

だけど、振る舞った姿を見て育つの。

 

 

子供ってね、この子が伸びたいように育つから。

この子には初期設定がある。

この子にはこの子だけのストーリーがある。

そして、そのシナリオをクリアする能力をちゃんともって生まれてきている。

 

そのことを信じてあげるだけでいいんですよ。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

父ちゃんは母ちゃんの味方だ!

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。