「学校に行かなければならない」って本当?

学校に行きたがらない子

 

「学校に行かなければならない」という思い込みがあるから、「学校に行かないこと」は問題になる。

不登校が問題なのは、「学校に行かないこと」は問題だと誤解しているからだ。

 

問題は、問題だと思う人がいるから、問題になる。

問題だと思わなければ、問題ではなくなる。

そういうことって、案外多いんです。

 

 

いろんなお母さんに相談される。

「子どもが学校に行きたくないと言うので困る」

こんな相談が一番多い。

それで、こんな話をする。

 

「学校に行って死んでしまう子はいます。

 でも、学校に行かなくて死んでしまう子はいませんよ」

 

お腹が痛くなるほど行きたくない場所へ無理に行かせることが、果たしてこの子にとってどれほど意味のあることなのだろうか。

答えは明らかですよね。

 

 

 

学校で学ぶこと。

集団学ぶ、集団学ぶ。

この意義は十分に理解しているつもりです。

 

 

でもね。

 

やはり思うのは「どうしても行きたくない!」、そんな場所ならば行かなくたっていいじゃないか、ってことなのです。

既存の「学校」でなくたって学ぶことはできます。

人生というフィールドは、すべてが学びの場であり、遊びの場。

 

 

ようは、自分でつかみに行けるか、学びに行けるか。

能動的に動けるかがポイントなんです。

 

 

ってことはね。

主体的に行動する場面をどれだけ作れるかが大切ってことになるでしょ?

 

「自分でどれだけやれるか」

「自分の足で何歩進めるか」

 

ポイントはその一点。

そういう経験って、嫌々行くような場所では味わえないよなって思うんです。

 

 

 

「学校に行かないことは悪いこと」

そういう思い込みを一度解除してみる。

 

ねえ、学校に行かないことは悪いこと?

ねえ、本当に?

 

 

何度も何度も問いかける。

自分に許可できたら、たぶん少しだけ優しい気持ちになれると思うんだ。

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

自分の心の制限を解除すると優しくなれる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。