マジで「嫌われる勇気」です!

お金の制限をなくしたら?

「お金をください」と呼びかける恐怖

クラウドファンディングは自分との戦いだと思う。

 

 

他人からお金を出資していただくのです。

しかも、リターン商品はありません。

 

 

一歩間違えれば、善意の押し売りになります。

すでに、そう感じている方もいるかもしれません。

 

 

SNS上に拡散するだけでなく、個人宛にもメッセージを送っています。

当然、「うざいな」と思われた方もいると思います。

 

 

以前、お会いした方から、こんな話を聞かされました。

 

「私はクラウドファンディングってアレルギーがあるなぁ。

見ず知らずの人から、支援してくださいってメッセージがあってね。

これこれ、こんなプロジェクトも進めている。

ぜひ、あなたにも協力してほしいって。

そんなメッセージが何件か続いてね。

私、クラウドファンディングって嫌いなの」

 

なるほどな…って思いました。

でも、たぶんそれは赤の他人だから、そういうメッセージを送れたのだと思います。

実際、クラウドファンディングをやってみると、支援をお願いするのはとても勇気が入ります。

マジで「嫌われる勇気」です。

 

 

たぶん、コピペして見ず知らずの赤の他人に送るのは簡単です。

でも、おそらくそういうやり方では支援は集まりません。

そもそも、そういうマインドでプロジェクトを進めるから支援が集まらないとも言えます。

覚悟の問題です。

 

 

僕は、関係の深い人(と思っている人)に、まず「支援をしてください」とお願いしています。

応援してくださる人もいれば、返事のない人もいます。

 

 

「嫌われたかな…」なんて思いながら。

それでもまず、身近な人に支援をお願いしています。

それが、クラウドファンディングをする者の誠意だと思っているのです。

 

 

挑戦者の誠意覚悟です。

 

 

これは本当に勇気のいることです。

怖いです。

 

 

「お金をください」って言うのは怖いです。

どれだけ意義深いプロジェクトだと信じていても怖いです。

 

 

ときおり、SNS上に銀行口座をさらして、「お金を振り込んでください」みたいな投稿を見かけます。

そういう投稿にモヤモヤしながら。

もしかしたら、僕も同じことをしているのかもしれない…、そんな怖さがあります。

 

 

お金の制限をなくしたら…

先日、スタッフ会議を開きました。

 

「今回のプロジェクトはチケットを売って、映画の上映会を満席にすることが目標ではありません。

会場を満席にすることが目標ではありません。

今、生きることに苦しんでいる子どもに、生きる希望となるメッセージが届けばいいんです。

たとえ、上映会に一人も来なかったとしても。

たった一人でいい。

生きる希望を抱いてくれたらいい。

そのためにできることをみんなでやっていきましょう」

 

クラウドファンディングをすることで、資金を集める。

すると、活動そのものが変わります。

 

 

映画の上映会をする場合、スタッフにとって、チケットを売ることが一番の仕事になります。

映画を届けること、ではなく、チケットを売ること、になってしまう。

そんな上映会にも出会ってきました。

 

 

また、逆にチケットを全然売らず、赤字だらけで活動が継続できない。

そんな姿も見てきました。

 

 

しかし、このプロジェクトは違います。

チケットを売ることは二の次でいいんです。

 

 

大切なことは思いを届けることです。

ブレインストーミングをしても出てくるアイデアは、「チケットを売る方法」ではなく、「思いを届ける方法」になるのです。

 

 

これまで映画の上映会に関わったことのある方々も、「これは今までと違うね」と感じていただけています。

 

 

 

何をするにしても資金は必要です。

もちろん、チケットの販売もしますし、協賛も募りたいと思っています。

でも、それは余力があればの話。

今あるエネルギーは、子どもたちに思いを届けるために使うのです。

 

 

そういうことが可能になるのです。

 

 

 

そして、一番届けたいこと

混沌とした世の中です。

人それぞれ、いろんな不平や不満を抱えて生きています。

Yahooニュースの掲示板を見れば、誹謗中傷の雨霰です。

 

 

でもね、批判からは何も生まれません。

残念ですが、今はそういう時代です。

 

 

でも、そこに「問い」をもつ。

「どうすれば?」という「問い」をもつのです。

 

 

SNSを用いて発信すれば、仲間はいくらでも集まります。

クラウドファンディングを用いれば、必要な資金も集まります。

「今」という時代は、「できない理由」がすべて「言い訳」になる時代なのです。

 

 

「愛知県の片田舎、刈谷市で映画の上映会をすることが、全国の人たちにとって、全国の子どもたちにとって、どんな意味を為すのか。

それを届けることが必要だよね」

 

クラウドファンディングをすでに経験されている大先輩からのアドバイスです。

だから、僕はこのブログを書きました。

 

 

「今、こんな取り組みをしている大人がいる」

 

 

そのことを子どもたちに伝えたいと思います。

そして、そこに支援が驚くほどのスピードで集まっている。

この事実を拡散していただけたらうれしいです。

 

 

そして、「問い」をもっていただきたいのです。

「じゃあ、俺らの地域でもなんかやれるんじゃねーの?」って「問い」です。

 

 

お金を出資していただくだけが支援ではありません。

シェアしていただくのも大きな支援です。

 

 

でもね、一番の支援は、「じゃあウチも何かやろうよ」ってアクションです。

それが一番の支援です。

 

 

なんども言いますが、このプロジェクトの目的は、子どもたちに「生きてるだけで100点満点だぞ!」ってことを届けることにあります。

 

 

たとえば、このブログを読んでくれた学校の先生が、教室で「生きてるだけで素晴らしいんだぞ」って話を子どもたちにしてくれたら、それも支援です。

お母さんが朝、家を出る我が子をぎゅっと抱きしめてくれたら、それも支援です。

 

 

 

ですから、ここから支援の輪が広がって、「ここ」でも「あそこ」でも、子どもたちのために何かをする大人が現れたら、それが一番の支援であると思っているのです。

 

 

「9月1日」に何かをしようと思ったら、今から動き出さなければ遅いのです。

そのときになって、SNS上を賑わせても子どもたちには届かないのです。

大人の書くブログなんて子どもは読まないのです。

 

 

僕はそんなことを考えて、クラウドファンディングに挑戦しています。

気分を害された方、ごめんなさい。

たとえ嫌われても、僕はやります。

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

お金の制限をなくしたら、どんなことができますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。