魂の声に耳を傾けてごらんよ♪

どんなストーリーを生きたいか

 

何度も言おう。

勉強して、いい学校行って、いい会社入ったら、老後も安心!みたいな成功モデルは最早存在しない。

 

 

そのことにだれもが気づいていながら、未だにその「固定観念」に縛られて生きている。

手放すのが怖いから。

 

 

僕は学校の先生をしているとき、そのことを痛感させられたんだ。

 

「本当はどうしたいの?」

「どんな生き方がしたいの?」

 

何度も何度も問いかけた。

子どもたちは、ちゃんと自分の内側とつながることができる。

まだ、魂がピュアだから。

どうしたいか、の答えが出せる。

 

 

ところが、だ。

思春期の子どもはね、直感と思考の間を行ったり来たりしている。

親の意向に沿わずにはいられない。

 

 

そんなわけで、「普通」や「常識的」な道を探す子が増えていく。

「あなた」の中の正解と、世間の「正解」はイコールではない。

あなたは、あなたの進みたい道を進めばいいのだ。

 

 

だが、思春期の子どもたちはそういうわけにはいかない。

 

 

直感では「こうしたい」って思いがあっても、

「思考」では「こうすべき」が働く。

 

 

それを「大人になる」と呼ぶのなら、

大人って、つまんね〜な、と思う。

 

 

大人になると、

その「こうしたい」って思いそのものに、

ちゃんとフタができる。

 

 

気がつかないまま過ごす術を覚える。

だが、残念ながら、あなたの魂はちゃんと「こうしたい」を覚えていて。

 

 

SNSで、「こうしたい」を具現化している人間を見ると、モヤモヤする。

ついつい「いいね」が押せなかったりする。

 

 

まあ、それを選んでいるのも、その人自身なのだけれど。

 

 

で、子どもたちの話をしよう。

 

 

 

「本当はデザインの道に進みたい。でも、親があなたは頭が悪いから商業科に進んで、いいところに就職しなさい」

って言われている子がいた。

 

 

「頭が悪いから」って、子どもに言っちゃうのもすごいけど…。

その子、苦しんでたな。

 

 

また、こんな子もいた。

 

 

ものづくりが好きで、工業科に進みたい、という子もいた。

けれど、中途半端に勉強ができる。

トップクラスの工業科に進めるぐらいの子は、並みの普通科にも進むことができる。

この子も両親の熱心な勧めもあって、普通科に進学した。

 

 

普通科に進学したら、大学に進学できて、いい会社に就職できる。

それが、親の考えだった。

 

 

でもさ、そんなの大嘘で。

工業高校からだって、ちゃんと大学に進学できる。

問題は学校ではなく、本人の学力である。

 

 

だが、そんな説明をしても、受け入れちゃもらえない。

 

 

こちとら、16年も、進路指導をやってる専門家だ。

見てきた子どもは3000人だ。

 

 

でもね、親にとって信じられるのは、これまでの常識だったりする。

そうやって、子どもとの関係性をこじらせていく。

 

 

だが、魂は何と叫んでいるのだろう?

「どうしたい」と言っているだろう?

 

 

その子には、その子だけに用意されたストーリーがある。

親が描いたストーリーは、この子のストーリーだろうか?

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

どんなストーリーを生きたいですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。