映画は後援できません!

自分で選択するために

今回の映画上映会プロジェクト。

結論から言うと、県の教育委員会からの後援はいただけませんでした。

 

「映画は後援しない」

 

これが結論です。

議論の俎上に挙げていただくことすらできませんでした。

 

プロジェクトの趣旨を説明し、

クラウドファンディングの状況について伝えました。

 

必要とされる書類は、

すべてきちんと作成しました。

 

でも、受け取ってすらいただけませんでした。

このあたりの流れは、メールマガジンでお伝えしたいと思います。

 

教育委員会の気持ち

映画を後援したくない気持ちはよくわかるのです。

昨今、そこかしこで映画の上映会をしています。

そのすべてが「後援依頼」をしてきたら大変です。

いちいちひとつひとつを精査することは難しい。

 

 

だから、「映画の上映会は後援できません」とおしゃる教育委員会の方の気持ちはよくわかります。

だからこそ赴き、プロジェクトの概要を説明しました。

 

 

これもまた、僕のエゴなのかもしれません。

時間を奪ってしまったのかもしれません。

後援を出せないのであれば、別の方法で子どもたちに届けていけばいいだけなのかもしれません。

 

 

でも、やっぱ、ちょっとおかしくね〜か?と思うことがあったので、書き記しておきます。

 

 

今回、いろいろなところに後援依頼に動いています。

そこで感じることは、「他も出すならウチも出す」というスタンスです。

 

「県の教育委員会が出すなら、ウチの市も出すよ」

 

そうおっしゃる教育委員会もありました。

結果、最後に背負うのは県の教育委員会。

県が出したから、ウチも出した…の構図です。

 

ある部署に相談に行ったんです。

自殺の問題に取り組むところです。

「教育委員会としてではなく、県としての後援はいただけませんか?」と。

 

熱心に話を聞いてくださいました。

でも、「子どもの自殺を担当しているのは教育委員会です」が答えでした。

 

今度は人権の部署へ。

「県としての後援はお願いできませんか?」と相談に。

「それなら、自殺の問題を扱う部署がありますので…」

 

はい、そこはさっき行きました。

そんなわけで、結局八方ふさがりの状態です。

 

みんな、「自分で考える」ということをしてくれない。

今、「何ができるのか」にフォーカスしない。

あ〜っ…、こうやって「たらい回し」になるのか。

何事も勉強ですね。

 

 

後援できなくても構わない。せめて受け取ってよ。

 

それほど、難しい要求などしているつもりはないのですが。

後援をいただけないなら、いただけないでいいんです。

 

ちゃんと理由を言ってくれて、この内容じゃ出せないと言ってもらえればスッキリします。

なぜ映画だと後援できないのか、説明してくれてもいいのになって思います。

 

これはあれですね。

「なんで、髪をしばるゴムひもの色は紺色はよくて、水色はダメなの?」って尋ねたら、「ダメなものはダメだからです」という学校の先生の答えに似ています。

 

 

すでにいくつかの教育委員会からは後援をいただいています。

「映画だから」ではなく、せめてあなたたちが示した作成書類をちゃんと作ったんだから、受け取るぐらいしてくれてもいいじゃないか…が僕の思いです。

 

 

「映画の上映会をするから後援をしていただけませんか」と、ちゃんと電話を入れているのです。

そして、「この書類を用意して申請してください」と言われたのです。

わざわざFAXで資料を送っていただきました。

 

それをもとに、企画概要、予算計画、チーム規約、役員名簿、沿革と書類をコツコツと作り、持参したのです。

でも、受け取ってすらもらえませんでした。

 

 

「書類を用意しろ」と言ったのも、「上映会だから後援できない」と言ったのも同じ人です。

わけがわかりません。

 

 

でも、それが教育行政なのかもしれません。

フリースクールの法案が進まなかったり、いじめの第3者委員会があまり機能しないのも、なんだがうなづける気がしました。

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

自分で選択するために心がけることは何ですか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。