会社が潰れたらどうするの?

会社を失ったら、どんなことができそうですか?

会社が潰れたりリストラされたり

人間が働くことのできる寿命と、企業の寿命や職業の寿命が逆転している。

 

 

最近は、副業や複業を認める会社も増えてきた。

この流れは、さらに加速するものと思われる。

 

 

「学校の先生の副業を認める県ができたんだって」と仲間から聞いた。

なかなか興味深いなぁと思う。

 

 

会社や職業の寿命が短いということは、いつかは、だれもが「野に放たれる可能性」が高いということだ。

 

 

そうなったとき、僕らはご飯を食べていけるのだろうか。

従業員であるとき、僕は「与えられた仕事」をこなしていた。

 

 

これは、動物園の動物に似ている。

檻の中で餌を待っている状態。

本人は立派に野生だと思っているのだが、実はそうではない。

 

 

野に放たれると、「与えられている状態」から、「狩りモード」に変わる。

野生ってそういうこと。

仕事を生み出し、集客する必要がある。

 

 

野生で戦える術を持たないと、また別の檻を探すことになる。

だが、これだけスピード感の速い世の中である。

別の「檻」を探すことすら難しい。

 

 

年功序列は絶賛崩壊中だ。

これまで経験することでしか得られなかったあらゆる「ノウハウ」は、google先生が一発で教えてくれる時代になった。

左右の人差し指2本でパソコンを操作する世代よりも、音速でキーボードを叩ける若者の方が重宝するだろう。

 

まして、誰でもできる仕事は、どんどん機械化されている。

人工知能は、もはやあらゆる職業のライバルになる可能性を持っている。

 

 

 

新たな「檻」を探すためには、一つの檻が終焉を迎えるまでに、その「檻」の中で「何を手に入れてきたか」が鍵になる。

 

 

古い価値観で生きる恐怖

良い高校、良い大学に入り、大きな企業に入れば安泰、という時代は、当の昔に崩壊している。

今は「どこの大学を出たの?」ではなく「何ができるの?」って時代なのだ。

 

 

未だに大学生は、「会社名」と「事業内容」で会社を選んでいるらしい。

まあ、そりゃそうか。

 

 

だが、実際に自分がやる仕事が何なのかを決めるのは「企業」の側である。

自分の「やりたい」と、企業が「与える仕事」にギャップがあり、入社早々辞めてしまうなんてこともあるらしい。

 

 

もうそろそろ認めた方がいい。

「良い高校、良い大学に入り、大きな企業に入れば安泰」という「経済が右肩上がり」のターンは終了しているのだと。

 

 

古い進路指導は終わった。

学習塾に入れてる場合じゃない。

10点、20点上げることに月額何万円も払う価値があるとは思えない。

 

 

学校で習ったものを、再度勉強させるために金を払うって、そうとう裕福な家庭だと思う。

 

 

夏休みこそ豊かな体験を!

そのお金があれば、子どもたちに新しいコンテンツを提供したい。

もっとおもしろい習い事はたくさんある。

先日は、友人の子どもたちが野外生活を体験する合宿に行ったらしい。

むちゃくちゃ「いいなあ」って思う。

 

 

子どもたちが大人になる未来は、確実に野生の時代になる。

動物園で暮らすための育て方では生きていけない時代なのだ。

 

 

豊かな体験はキーワードだと思う。

この夏、どんな体験を子どもたちはするのだろう?

 

 

学習塾の夏期講習のチラシを見て、ふとそんなことが浮かんできた。

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

会社を失ったら、どんなことができそうですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。