辛い努力をしてはいけない。


天才たちは導かれるようにして、その世界に入り込んでいきます。

自分ではない「何か」になろうとしてはいけないのです。

 

 

ついつい僕らは他人と比べてしまいます。

自分ではない「何か」に憧れて、無理をします。

 

 

けれど、自分以上に自分を生きられる人はいないのです。

そのことを天才たちの生き方は証明してくれます。

 

 

 

天才たちは、努力をしています。

 

 

しかし、その「努力」の意味は、現代社会を生きる僕らが理解している「努力」とは別の次元のところに存在しています。

好きでやっているのです。

好きで没頭しているのです。

 

 

好きでもないことを、苦労してやっているのではありません。

このことを忘れないでください。

 

 

キュリー夫人のお話からもわかるように、彼女はラジウムの発見に4年間の月日を費やします。

土を踏み固めただけの床と雨漏りのする屋根。

夏は暑く、冬は凍えるような寒さの粗末な物置小屋を研究室として使っていました。

 

 

では、彼女の4年間は心が病むほど辛い日々だったのでしょうか。

そうではありません。

彼女は、科学が大好きで、研究が大好きだったのです。

それに打ち込めれば幸せでした。

大好きな夫と2人、研究にすべてを捧げる毎日だったのです。 

 

 

ライト兄弟にも同じことが言えます。

ものづくりに励んだのは、「作らなければならなかった」わけではありません。

作りたかったから作ったのです。

 

 

興味がないことを親にやらされたわけではありません。

やりたくもないのに、努力して何とかしたわけでもありません。

本人がそうしたかった。

ただ、それだけなのです。

 

 

ついつい僕らは、自分ではない何かになろうと努力してしまいます。

時に人は心を病み、苦しみます。

苦しむことを「努力」と呼んでいる節があります。

 

 

けれど、そうではないのです。

本来の努力とは、喜びから動き出すものなのです。

止められてもなお、それに打ち込みたいという衝動。

内側から沸き起こる情熱。

 

 

それらに導かれて行動するからこそ、天才性が発揮されるのです。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。