レッテルを貼ると、ホントの子どもが見えなくなる


レッテルを貼ると、ホントの姿が見えなくなる


人間は感情に流されやすい生き物です。

この感情は、何かを伝えるときには、「やっかいな代物」です。

 

感情は、先入観をもって話したり、レッテルを貼り付けたりさせられます。

 

評価や比較を交えて子どもの話をしてしまうことはありませんか。

 

「この子は、よく忘れ物をする子だ」
「この子は、いいかげんだ」

 

僕も、そうやって子どもたちに「レッテル」を貼ってしまうことがありました。

この「レッテル」は、こどもたちを「ありのまま」に見つめることを阻害します。

 

「よく」「いいかげん」という言葉は、主観に基づいた表現です。
この主観は、感情から生まれています。

 

「客観的事実」と「主観というフィルターを通した評価」を混同してしまっているのです。

「忘れ物をよくする」と言って、子どもを指導したとします。

 

この「よく」は、教師によって感じ方は違います。
子どもたちによっても違います。

 

1日に1個が「よく」なのか、週に3個が「よく」なのか、曖昧です。

 

基準が主観に基づくから、指導に差異が生まれてしまいます

指導に差異があると、子どもたちは声をかけられたことが、お腹の中まで落ちていきません。

 

「あの子はよかったけど、私はダメ」
「あのときはよかったけど、今日はダメ」

 

つまり

 

「あの子は叱られていないじゃないか」
「あのときは叱られなかったじゃないか」

 

となってしまうわけです。

 

自分の中にある「感情」に気がついて、「ありのまま」にこどもたちの姿を見つめていきたいと思います。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 客観的事実に主観的な評価を交えない。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。