家族のトリセツ 〜3件目・気づかなかった愛を知る〜

今日は4人家族のお母様のプロファイリングよ♡
でもね、同居の父母も一緒に見てよ!ってご依頼。
大変よっ!もう!
見て見て。
複雑すぎない?これ!
どうやって、まとめたら見やすいんだろ。
6人になると、もうごちゃごちゃよね。
ひとりにつき、データはA4で4枚。
6人で24ページ。
ここまで行くと、まさに『取扱説明書』よね。
気づかなかった愛に出会う
実の父と同居するお母さん。
でも、ちょっと苦手だった。
なぜって、お父さんは声をよく荒げるから。
でもね、ちょっと見て。
お父さん、適応値がむちゃくちゃ低いの。
一方、娘であるお母さんはむちゃくちゃ適応値が高いの。
この差は大きいよね。
お父さんね、家族の中で唯一極端に低いんだ。
つまり、なかなか気づいてもらえない存在なの。
そういう視点で行くと、お父さんは家族の中でがんばらないと注目を集められない存在なんだよね。
それが、「声を荒げる」ってところに現れてる気がするよ。
お父さんね、娘のこと、一生懸命だったと思うよ。
でも、なかなかその優しさに気づいてあげられなかったかもしれないね。
そんな話をしたんだよね。
そしたら、ちょっと視点が変わったんだ。
姉の存在
お母さんには姉がいたんだ。
お姉さん、ひどく父親と折り合いが悪かったらしい。
そこで、STR診断をしたの。
「□灯P2」
なんと、父母と姉の相性は「他人の関係」。
わかり合おうとすればするほどすれ違う。
そんな関係だったの。
まして、△同士の父母と□の姉。
わかろうとしてもわかりあえぬ部分があるのは仕方のないことです。
しかも、本性は「灯」。
一度燃え移ったら大炎上する姉。
ちなみに、父は頑固な鉄。
まあ、大変だったことでしょう。
そんな姉は妹であるお母さんのことを羨やんでいたのだそうな。
「アンタはいいよね…」的な感じでしょうか。
それも仕方がありません。
父母は「生徒」、妹であるお母さんは「先生」という相性です。
父母は多少批判的に娘の動向を見るも、そこにはある種の理解があるわけです。
それでも僕は尋ねました。
「でもね。お姉さん、あなたに本当は優しかったでしょう?」
すると、こんな答えが返ってきました。
「あたし達、年が離れてんだよね。
でね、お姉ちゃん、いろいろ私に買ってきてくれたんだよ」
そりゃそうさ。
だって、お姉ちゃんにとってあなたは「子ども」。
二人は「親子の関係」だったんだ。
「give&give」。
お姉ちゃんは妹のことを、心から可愛く思っていたはず。
いろいろしてあげたくなる存在。
だから、自分のお小遣いで、いろいろ買ってきてくれたんだよ。
でも、「他人の関係」である父母とはわかりあえない部分があった。
そんな両親の愛を妹は一身に受けているように見えた。
実際にどうだったかは別だよ。
少なくとも、お姉ちゃんの瞳にはそう映った。
だんだん見えなかったものが見えてきたね。
人生を紐解く
1時間の個人セッション。
もちろん家族のこと、子育てのこと。
いろんな話をしました。
でもね、ハイライトはここ。
幼い日の思い出。
家族との関わり。
セッション後は、きっと少しだけ見える風景が変わっていたはずです。
厳しく叱ってばかりの父。
でも、そこには昭和の親父の不器用さが垣間見えました。
姉と父母の関係を解き明かしたとき、娘と父母との新たな関係性が見えてきます。
僕らは関わりあって生きています。
関係性に目を向けたとき、自分のフィルターを通して眺めていた世界が、ガラリと形を変えることもあるわけです。
あなたの家族も紐解いてみたいなぁ。
