育てにくいと感じる子 〜相性の良さの悪さ〜

家族のトリセツ

いろんなご家族の話を聞きます。

話を聞けば聞くほど、僕の経験値が上がっていく。

そんな実感があります。

 

 

よく「育てにくい子」という相談を受けるんですね。 

多くの場合、上図のような関係性だったりします。

 

 

次男くんは夫から見て「夫婦」。

お母さんから見て「友達」。

 

 

ご夫婦にとって共感や理解のしやすい子です。

「夫」「妻」「次男」で織りなす三角形が非常に相性の良い関係であることは一目瞭然です。

 

 

一方、長男くんはどうでしょうか。

決して相性が悪いわけではありません。

どこにでもある、ごくごく普通の関係性です。

 

 

ところが、次男くんとの相性が良いため、長男くんとの相性が「悪く見えてしまう」なんてことがあるわけです。

 

 

弟に比べて兄が育てにくく見えてしまう。

これはもう、比較の問題なのですが。

 

 

僕らの感性は、いつだって相対評価。

比較することになれていますから仕方がありません。

 

 

 

実は、その子が「育てにくい」のではなく、

他の兄弟が「育てやすい」ために起きている。

そんなこともあるわけです。

 

 

以前、個人セッションをしたご家庭では、お母さんから見て長男くんは「他人」、次男くんは「夫婦」の相性でした。

ところが、旦那様から見ると、両方とも普通の相性です。

 

 

 

それで何が起こったか。

 

 

お母さんは長男くんに育てにくさを感じていました。

なかなか思いが伝わらないと言うのです。

 

 

それを旦那様に相談しました。

ところが、旦那様はこう答えるのです。

 

 

「えっ?

 2人とも同じだよ」

 

 

お母さんは腹が立ちました。

自分はこんなに苦しんでいるのに、旦那は何も感じてないんだ!と。

 

 

その誤解は、図解をすることで解けていきました。

 

 

相性の良さが、他の相性を悪く見せてしまう。

そんなこともあるようです。

 

 

また、一方の相性が良い場合、そうでない子どもが疎外感を感じてしまうこともあります。

この図で言えば、「お父さんはいつも弟を可愛がる!」と長男くんに感じさせてしまうのです。

 

 

僕らは人間ですから、可愛げのある方を可愛がるのは仕方のないことかもしれません。

しかし、そこを意識しないと、相性が良いゆえに傷つけてしまう、なんてこともあるわけです。

 

 

人間関係を紐解くと、見えないものが見えてきます。

 

続きはこちら

 

 

子どもとつながる魔法の質問

育てにくいと感じさせるのはどんなところですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。