自分を生きるために自分を知る。


宿命は「和」。

本質は「⬜︎2陽」。

これが僕だ。

 

 

This is me!

 

 

それを知ると、生きることがラクになる。

他の何者かになろうとしてはいけない。

 

 

自分を生きる。

 

 

それでいいのだ。

 

 

昔、ある中学生が家出をした。

 

 

小中一貫校。

組織がしっかりしておらず、まだ生徒指導の体制すら作られていないような学校だった。

 

 

小学校畑で育った学校長が陣頭指揮をとった。

休日の職員室に僕らは集められた。

「今も家出をした生徒は1人苦しんでいるはずだ。全員でコンビニやファミレス、駅の構内を探すように」という指示が飛んだ。

 

 

「ドラマの見過ぎだ…」と思った。

家出少年少女が、朝までコンビニやファミレスで過ごすとは考えにくい。

そんな中学生は、テレビドラマの中だけだ。

 

 

異動したての僕は黙ってその指示に従った。

「和」が僕の生き方なのだ。

 

 

4時間ほど捜索をし、午後2時。

全教職員が職員室に戻ってくる。

 

 

家出の生徒は当然見つからない。

そして、職員には昼食すら用意されていない。

 

 

生徒指導の「せ」の字も知らない人たちの陣頭指揮に僕らは振り回されていた。

 

 

さて、その後の会議。

事件は起きる。

 

 

学級担任の先生は、緊急連絡網を使って全生徒の家に所在確認しましょう、と提案した。

だが、校長は「この事実がみんなに知れてしまうのは、この子の未来のために…ウンヌンカンヌン」とおっしゃるわけだ。

 

 

学級担任の必死の願い。

涙ながらに訴えている。

それよりも学校の体裁を考える管理職。

そのコントラストが僕の心のエンジンに火をつけたのだった。

 

 

宿命は「和」。

本質は「⬜︎2陽」。

それが僕だ。

 

 

平和をこよなく愛している。

そして、少し上から全体を見渡している。

この世界が愛に満ち溢れ、平和であることを望んでいる。

 

 

だから、つい。

だから、つい。

こんな言葉を口にした。

 

「ちょっと、ええか?

 おい、こら、お前ら、いいかげんにしろよ。

 学校がどうとか、関係ないだろ〜が。

 仲間(担任の先生)がこれだけ真剣ん考えて

 訴えとるのに、まだそんなこと言ってんのか?

 今できることをしろよ。

 電話ぐらいすぐかけられるだろうが。

 あと、お前ら、飯ぐらい用意しろよ。

 何を職員室でのんびりしとったんだ?」

 

と一気にまくし立てた。

会議はあっという間に幕を閉じ、

全家庭連絡をすることになった。

 

 

適応値33。

発揮させると、一気に全体に届く。

 

 

僕は会議で発言するのが好きではない。

発言すると、それに決まる。

だから、口を開きたくないと思っている。

 

 

 

⬜︎2らしく、教務主任に「電話で伝える内容の統一」をお願いする。

教務主任が用意したメモを片手に一斉に電話が始まる。

 

 

それから30分後。

そのクラスの友人宅で、家出した生徒は見つかり、3日ぶりに帰宅した。

 

 

1日がかりの「家出捜索」は呆気なく終焉した。

荷物をまとめて帰ろうとすると、管理職が「お弁当が届いたので、よかったら食べてください」と言う。

 

 

なんと間の悪いことだろう…。

今からみんな帰ると言うのに。

 

 

翌年、僕は生徒指導部長になる。

それから2年間で全体がうまく回るように生徒指導体制を整えていった。 

 

 

宿命は「和」。

本質は「⬜︎2陽」。

それが僕だ。

 

 

他者と同じ視点には立たない。

いつも少し上の方から全体を見渡している。

 

 

そして、全体が穏やかに、みんながハッピーであることにエネルギーを注いでいる。

 

 

超空気を読んでいる。

ただ、読み方が他の人とは違う。

 

 

管理職に嫌われようが、喧嘩になろうが、知ったこっちゃない。

全体を俯瞰して見ている。

そして、大局を考え最終的に「和」になるよう努めている。 

 

 

 

 

それでいいし、それがいい。

それが僕なのだから仕方がないわけさ。

 

 

自分を知ること。

そんな自分を受け入れること。

そして、自分を生きること。

 

 

それは僕らが幸せに生きるための最初のステップであると思うのだ。

 

くればやし ひろあき

人間関係研究家 社会起業家

公立中学校の先生を16年間勤めて独立。その経験を生かしたリレーションシップ講座を全国で開催。関係性を整えることで子どもの能力を最大限に引き出す方法を伝えている。
北は北海道から南は沖縄まで、精力的に講演活動を行うほか、STR(素質適応理論)を用いた個人セッションが人気で現在2ヶ月待ちである。

また、「幸せなお母さんが増えることが幸せな子どもたちにつながる」と考え、お母さんのための学び場『precious life college』を妻とともに主宰。現在は4期目。

子どもの自殺を問題視し、2016年にはクラウドファンディングを成功させ県内8会場映画上映ツアーを敢行。2017年より刈谷市の自殺対策計画策定委員を務める。2017年には児童虐待に着目し、「子育て万博2018inあいち」を主催、「子どもとつながるしつもんカレンダー」をリリースするなど、社会起業家としても活躍している。

3児の父でもある。