読書感想文講座で感じた□の子との接し方

読書感想文

子どもたちに読書感想文の書き方を教えていたときのことです。

ある女の子が書けないで涙を流していました。

 

 

お母さんはひたすら声をかけ続けました。

それはもちろん愛から始まるのだけれど。

僕は違和感を感じました。

 

 

この日の読書感想文ワークショップ。

低学年のお子さんには保護者同伴をお願いしました。

 

 

でも、正直に言えば、それは僕の自信のなさの表れでした。

本当は保護者などいなくとも、子どもたちは書けるのです。

 

 

僕はお母さんからこの子の生年月日を伺いました。

この女の子は適応値の低い□の子でした。

 

 

僕はお願いをしました。

「お母さん、少しだけ黙って見守っていてください」と。

 

 

そして、「本人が助けを求めたときだけ、手をかけてあげてください」と。

 

 

また、彼女には「あなたは自分の力でできる子だから」と伝えました。

そして、できていることを事細かに褒めました。

褒めたというか「国語の先生」らしく評価しました。

 

 

すると、どうでしょう。

しばらくして彼女は1人で書き上げてしまったのです。

前半は動きが鈍かったのですが、後半から猛烈な追い上げを見せました。

 

 

 

 

別の男の子は、「完成したよ〜」と持ってきてくれました。

そのあとおしゃべりしていたのですが、会話は完全に□の子。

 

 

その後、お母さんとおしゃべりしました。

子どもとあえて離れていたお母さん。

「こんな風に1人で書き上げててびっくりしました」とおっしゃっていました。

 

 

それはとても健全な姿です。

「求められたことを求められた分だけ届ける」

□の子に対する子育てはこれでいいのです。

 

 

次にもし読書感想文のワークショップをやるとしたら。

保護者は退室していただきましょう。

そのかわりサポートスタッフを入れたいな。

 

 

お母さんたち、声をかけたくなるもんね。

その時間、お茶してもらってた方が互いにとってハッピーだと思うな。

 

くればやし ひろあき

人間関係研究家 社会起業家

公立中学校の先生を16年間勤めて独立。その経験を生かしたリレーションシップ講座を全国で開催。関係性を整えることで子どもの能力を最大限に引き出す方法を伝えている。
北は北海道から南は沖縄まで、精力的に講演活動を行うほか、STR(素質適応理論)を用いた個人セッションが人気で現在2ヶ月待ちである。

また、「幸せなお母さんが増えることが幸せな子どもたちにつながる」と考え、お母さんのための学び場『precious life college』を妻とともに主宰。現在は4期目。

子どもの自殺を問題視し、2016年にはクラウドファンディングを成功させ県内8会場映画上映ツアーを敢行。2017年より刈谷市の自殺対策計画策定委員を務める。2017年には児童虐待に着目し、「子育て万博2018inあいち」を主催、「子どもとつながるしつもんカレンダー」をリリースするなど、社会起業家としても活躍している。

3児の父でもある。