大人が子どもにどんな姿を見せられるかだよねって思うんだ。


一人ひとりの子どもの特性を考えるとき、

僕らは「経験則」で考えます。

 

 

年間何百人もの子どもたちと接する「学校の先生」は、

日々情報が蓄積されていきます。

 

 

すると、いろんな特徴をもった子どもたちに出会うのです。

 

 

一般的には「褒めて伸ばす」と言われますが、

褒めても伸びない子もいます。

 

 

ちょっとプレッシャーを与えた方が努力をする子。

こちらの期待感を伝えると、期待に応えようとする子。

 

 

また、おだてておけばやる気になる子もいます。

 

 

今思えば、

「あの子は◯だったな〜」とか

「あいつは△だな〜」とか

思い出すわけでして。

 

 

つまり、STRスカウターを使って一人ひとりの特徴を知る作業を、

「学校の先生」として経験を蓄積することでやってきたのです。

 

 

 

僕はコンピュータを使わずとも

脳内にSTRスカウターが内蔵されています。

 

 

だから、今でも人と会話しながら

(この人、□4だな…。しかも、水系…、海か?)

とか考えますし、結構その予測は当たります。

 

 

こういった経験則でやってきたことを、

STRスカウターは未経験の人でもできてしまうため

非常に便利であり、

非常にズルいツールでもあると思います。

 

 

でもね、本当はこういうものが必要のない

世の中を目指す必要があるのです。

 

 

一人ひとり、みんな違います。

「違う」という前提で人間を観察し、

寄り添うのですね。

 

 

「みんな違って、みんないい」

 

 

そのことが腹に落ちたならば、

僕は世の中がもっと温かくなると思うのです。

 

 

ある国会議員が芸能人の番組内での発言に腹を立てて、

わざわざ番組に乗り込んでいったというニュースを見ました。

 

 

その様子に便乗する人たちがいます。

炎をさらに煽る無数の傍観者たちがいます。

 

 

この手のニュースを見るたび、

「だから、世の中からいじめはなくならないんだろうな」

と思うのです。

 

 

子どもたちは「大人たち」の姿をよく観察しています。

それこそ大人以上に観察しているのです。

 

 

自分と異なる意見をもった者を

徹底的に排除しようとする動き。

それに追随する無数の人たち。

 

 

これなんて、

わかりやすいいじめの構図です。

 

 

「松子くんが立花くんの悪口言ってました」

「おい、じゃあ、松子の教室行こうぜ」

 

こうして松子くんは不登校になりました。

 

 

「いや、でも、先生。最初に悪口言ったの、松子くんでしょ?」

「僕らは正義です」

「うん、僕らは間違ってないです」

 

 

こんな感じに僕には見えます。

どちらが正しいという話をしたいんじゃありません。

 

 

そういう姿を子どもたちは見ていますよ、

と僕は言いたいわけです。

 

 

先日、「アンパンマンが暴力的」というニュースを見ました。

ちょっと笑えたけど、

世のお母さんたちの気持ちもわかります。

 

 

「アンパーンチ!」と言って

弟を叩くことがあるのかもしれませんし。

 

 

妹と喧嘩になったとき

「アンパンマンだってバイキンマンをやっつけるじゃん!」

とか言うかもしれませんものね。

 

 

でもね、忘れないでください。

すべてのエンターテイメントが、

子どもたちに多大なる影響を与えていることを。

 

 

そして、

一番子どもたちに影響を与えるのは、

「大人の姿」なのです。

 

 

僕らは「経験則」で

子どもたちを見ています。

 

 

一方、

子どもたちは

「今ここ」の大人たちを見ています。

 

 

今こそ大人がどう振る舞うべきか、

どう存在すべきか、

見直すときなのだと思います。

 

 

魔法の質問

どんな大人で在り続けますか? 

 

 

くればやし ひろあき

1978年生まれ 名古屋市出身
名古屋市立の中学校と上海日本人学校にて、合計16年間生徒指導に携わってきた人間関係づくりの専門家。
独立後、社会起業家としてクラウドファンディングを行い、愛知県内8会場で映画上映会を主催。『子育て万博 』をプロデュースしてテーマソングCD『ありがとう』や『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。
全国でセミナーを開催し、年間100家族以上を家族診断。企業コンサルティング及び企業研修を行う。2020年コロナ禍の中、業績を伸ばし続けたことを機に、株式会社ミナクル組織研究所をスタート アップした。