互いの大切にしたいことを大切にしてあげるのが愛

夫婦の仲

「玄関の靴揃えてよ!」とまた妻が怒っている。

彼女は玄関の靴がきちんと整理整頓されていないとイライラする。

 

 

彼女にとって、玄関がきれいであることは大切なことなのだ。

 

 

一方、僕は衛生的な環境で食事をしたいと思っている。

幼少期から身体が弱く、賞味期限が過ぎた物などを食べると、よく蕁麻疹を起こした。

 

 

何度も何度も病院で点滴を受けた記憶を思い出す。

だから、僕は衛生的な環境で料理をしてほしいと願っている。

 

 

それで僕は、キッチンを片付けてから料理をしてほしいと懇願する。

ところが彼女ときたら

「できないもん」

「私には私のペースがあるもん」

と言う。

 

 

それで朝食と昼食の洗い物が残ったまま、夕食の支度が始まる。

 

 

賞味期限が過ぎた物も食べたくはない。

けれど、

「食べれるよ」

と彼女は言う。

 

 

作り置きの物などは賞味期限すらない。

いつ作ったのかもわからない。

それで僕は

「これ、食べれるのかな?」

と尋ねる。

 

 

「食べてダメならやめといて」

と彼女は言う。

 

(ダメだとわかったときには食べたあとじゃないか)

 

 

大人になって、海外でも暮らしてきた僕のお腹は、そうそう壊れたりしないけれど。

僕の気持ちはしゅんとしぼむ。

彼女はそんなこと、構いやしない。

 

 

それで僕は、できるだけ洗い物をして、キッチンを清潔に保っている。

それから、彼女の出かけた隙に、古い食べ物を捨てている。

 

 

僕は僕が大切にしたいことを守るため行動を起こす。

衛生環境を守りたいのだ。

 

 

 

最初は妻にきれいにしてもらおうと思ったけれど。

変えられるのは自分だけ。

人を変えるより自分が行動した方が、結果に直結する。

 

 

ところが、彼女と来たら、未だに

「玄関の靴、なんとかしてよ!」

と叫んでいる。

 

 

乱雑に並んだ靴。

並べるのは数十秒である。

怒鳴ってイライラするより、ささっと並べた方が早い。

 

 

そんな話をしたら、

「数十秒で終わるなら、みんなやってよ!」

と言う。

 

 

 

おっしゃることはごもっともだけれど、僕はそれをやりたくない。

それはきっと、僕が大切にしてほしいことを大切にしてくれないことへの反動かもしれない。

 

 

こうやって、互いに首を絞めあってる夫婦って多いのかもな。

 

 

 

みんな大切にされたい。

自分が大切にしたいことを大切にされたい。

 

 

でも、多くの人はそこに気がつけない。

自分が大切にしたいことを大切にし、人が大切にしたいことには無頓着である。

 

 

僕が靴を並べれば、きっと妻は喜ぶだろう。

妻がキッチンをきれいに使ってくれれば、僕はうれしい。

 

 

でも、そうならないから夫婦はすれ違う。

 

 

こういうすれ違いを防ぐためにも、互いが大切にしたいことを知るといい。

 

くればやし ひろあき

公立中学校で16年間3000人以上の子どもたちと出会ってきた思春期の子どもの専門家としてメルマガ配信。当初、学校の先生に向けて発信したが、先生たちには見向きもされず。なぜかお母さんたちの心を掴んでしまい、北は北海道から南は沖縄まで全国各地に呼ばれるようになる。個人セッションをスタートすると、お母さんたちで行列ができる。
気がつけば、幼保小のPTAや高校生、なぜかシルバー人材センターまで、いろんなところに呼ばれる講演家に。
「お母さんとお母さんをつなぐ」をコンセプトに『子育て万博』を主催。妻とともにお母さんコミュニティー『プレシャス』を主宰し、名古屋にてお母さんのための寺子屋『ラブリー』を開校。
また、STRインストラクターとして年間350名が入門講座を受講。その上位講座である門下生養成プログラムは全国16都道府県から参加し、3日で満員御礼となる。
365日、子育てからパートナーシップまで、人妻たちの悩みに寄り添う生活を続けている。
妻と3人の子どもの5人家族。1978年生まれ。出身地名古屋。