宿題をやらない子にイライラするときの対処法


子どもにイライラするときは

僕らはこの世界を自分が見たいように眺めているんですね。

自分がこれまでの経験で生み出したフィルター。

このフィルターを通して理解し、感情を選んでいるの。

 

 

子どもが宿題をやらなくてイライラする。

なぜイライラするのかというと、子どもが宿題をやらないからである。

 

 

つまり、こうなる。

 

 【事実】      【感情】
 宿題をやらない → イライラする

 

これ、みんなが陥るミステイクなの。

本当はそうじゃないのよ。

【事実】と【感情】の間には、【とらえ方】というフィルターが存在するんだな。

 

 

 【事実】     【とらえ方】    【感情】
 宿題をやらない → 宿題はやるべきだ! → イライラする

 

僕らはこの「フィルター」を通すことで、【感情】を選んでいることになる。

カメラの交換レンズみたいなもんだな。

 

 

だから、フィルターを変えたら、【感情】が変わるのね。

 

 【事実】     【とらえ方】    
 宿題をやらない → 私も子供の頃そうだった

 【感情】
→ 仕方ないよね

 

だから、変えるならフィルターを交換することだ。

「変えられるのは自分だけ」なのだからね。

 

 

ところが多くの人は、変えられないものを変えようとして悩む。

変えられないものは2つ。

 

 

①【事実】を変えようとする。

②【感情】に蓋をする。

 

 

 

①【事実】を変えようとする

 

「宿題やりなさい!」と何度も言ってみたり。

先生に「もっと厳しくやってください!」とお願いしたり。

旦那に「あなたもなんとか言ってください!」と懇願したり。

 

 

とにかく、この【事実】を変えることに一生懸命になる。

だが、この現実はなかなか変わることがない。

 

 

あなたの正義はあなただけのものであり、宿題をやらない子にはその子なりの正義がある。

ゆえに衝突する。

 

 

子どもは屈服し親の言いなりになるか、反抗という形で戦うか。

まあ、いずれにせよ関係性を壊す。

(言いなりを選んだ人間も最後は関係性を壊す)

 

 

【事実】を変えることは、とにかく地獄を選ぶ選択であるよ。

 

 

②【感情】に蓋をする。

イライラする気持ちを抑えようとしてみる。

我慢する。

 

 

育児書なんかを見て、とにかく我慢する。

イライラする気持ちを抑え込もうとすればするほど苦しくなる。

 

 

「叱らない子育て」なんてのはその典型。

まったくの愚策。

 

 

自分の心に引っかかっているものをそのままに我慢を選べば苦しいばかり。

じゃあ、蓋をせずに怒鳴り散らせばいいのか?

 

 

そんなことはない。

それもまた、まったくの愚策。

というか無策。

 

 

イライラの感情をぶつけるのは、愚者の選択である。

なぜなら、人間関係を壊すからだ。

 

 

つまり、感情をコントロールするなんてのは、誠に難しいことなのだよ。

っていうか不可能だわね。

 

 

なぜ苦しいのかを考える

つまり、僕らは【事実】や【感情】という変えられないものを変えようとして苦しんでいる。

変えられないものを変えようとして苦しむ。

 

 

こういうことって、たくさんある。

 

 

で、もう一つ、苦しむ原因がある。

それは、変えられるものを変えなくて苦しむ、だ。

 

もう一回書くよ。

 

変えられるものを変えなくて苦しむ。

 

 

つまり、僕らは、変えられないものを変えようとして苦しみ、変えられるものを変えなくて苦しんでることになる。

 

 

では、今すぐ僕らにできることは何か。

そう、フィルターを交換することだ。

 

 

そのメガネを変えればいいんだよ。

 

不登校の問題を解消する

あるところに子どもの不登校で悩んでいるお母さんがいた。

子どもの将来が不安だと言う。

 

 

つまり、こうなる。

 

 【事実】     【とらえ方】    【感情】
 学校に行かない → 学校に行くべき!  → 子どもが心配

 

それで、僕のところに相談に来た。

僕は専門家として話をした。

 

 

・学校に行って死んだ奴はいるけど、学校に行かなくて死んだ奴はいない。

・別に学校に行ったからって幸せになるわけじゃないし、行かなくたって不幸せになるわけでもない。

・この国には何十万人も不登校の子どもがいる。その子たちがみんな社会不適合者になるなら、この国はすでにスラム街だ。

・小中学校に行かなくても進学する道はいくらでもある。

・ちなみに、不登校と引きこもりはまったくの別物。

 

 

すると、自然とフィルターが変わる。

(あれ?行かなくても問題ないかも…)と気づき始める。

そしたら、こうなるわけ。

 

 

 【事実】     【とらえ方】    【感情】
 学校に行かない → じゃあ何しようか?  → ワクワク

 

学校に行かない時間で何をしようか。

そう考えたらワクワクしたのだそう。

 

 

「学校に行かない」という事実は何も変わりません。

でも、感情は選べるのです。

 

 

イライラしたら…

 

子どもに対するイライラなんて、もはやアレルギー反応のようなものです。

そんなときも、「この子が私をイライラさせる」と思わないでください。

 

 

子どもの姿に反応して、あなたがイライラした気持ちを選んでいるのです。

「一体私は何に反応しているのだろう?」

そこ、問いかけてみてください。

 

 

子どもの行動を「どう捉えたか」で、感情は選ぶことができるのです。

事実と感情を客観視する。

そして、そこにはどんなフィルターが存在するかを探ってみましょう。

 

 

ほとんどのフィルターは「こうあるべき」「こうせねば」という恐れのフィルターですから。

 

くればやし ひろあき

人間関係研究家 社会起業家

公立中学校の先生を16年間勤めて独立。その経験を生かしたリレーションシップ講座を全国で開催。関係性を整えることで子どもの能力を最大限に引き出す方法を伝えている。
北は北海道から南は沖縄まで、精力的に講演活動を行うほか、STR(素質適応理論)を用いた個人セッションが人気で現在2ヶ月待ちである。

また、「幸せなお母さんが増えることが幸せな子どもたちにつながる」と考え、お母さんのための学び場『precious life college』を妻とともに主宰。現在は4期目。

子どもの自殺を問題視し、2016年にはクラウドファンディングを成功させ県内8会場映画上映ツアーを敢行。2017年より刈谷市の自殺対策計画策定委員を務める。2017年には児童虐待に着目し、「子育て万博2018inあいち」を主催、「子どもとつながるしつもんカレンダー」をリリースするなど、社会起業家としても活躍している。

3児の父でもある。