優秀に見える人だけで組織を作ると、優秀なチームではなくなる理由


 

前回のブログでは、○タイプは「有った方がいいかな」と考えて、とにかく取っておく派

□タイプは「無くてもいいかな」と考えて、とにかく捨てる派、というお話をしました。

 

 

これって本当⁉︎書類が捨てられない学校の先生は、教室掲示がやたら多い説

 

 

そして、その傾向は脳内にも表れますから、「無くてもいいかな」と考える□タイプの方が優秀に見えますよ、というお話もいたしました。

 

 

が、しかしですよ。

 

それは本当か?というのが今日のテーマです。

 

 

資料がない!ってなんなのさ

これは以前、僕が赴任した中学校でのお話。

学年主任となった僕は、「とりあえず去年の職員会議の資料を見せてください」ってお願いしたんです。

 

 

春先は提案物も多いですし、なにせそのときの僕は「学年主任」で「進路指導主事」で「学級担任」(笑)

忙しいにもほどがあるぞ!という感じでした。

 

 

で、去年の資料を探したのですが、ある月からごっそり抜けているんです。

えっ?保管義務のある資料でしょ?

なんでないのよ!!と思いました。

 

 

そしたら、なんとですよ。

保管する係の先生が体調を壊して休職したらしく、「だから、資料がない!」と言うんです。

 

 

おい!どういう職員体制だよ!

と思いましたね。

 

 

そういうときは代わりに誰かがフォローするもんでしょうが!

と憤ってみたところで仕方がありません。

 

 

管理職に尋ねても「資料がないんだよね」でおしまい。

マジで言ってるの?

「資料がない」で片付けちゃダメでしょ!

 

 

で、とりあえず片っ端から先生方にですね、「去年の資料、持ってないですか?」と尋ねましたらね、他の学年の学年主任さんが全部保管していてくれて。

「使わないから持ってていいよ」って貸してくれました。

 

 

いやはや、助かりましたね、マジで。

 

 

でも、よくよく考えると、これ、□タイプには不思議な発言なんですよ。

「使わないから持ってていいよ」って。

 

 

だって、使わないものをファイリングして取ってあったんです。

使わないのに取っておく!

 

□タイプには理解ができません。

 

 

もちろん、感謝ですよ。

感謝なんですけど、意味不明。

 

 

ここで大事なことに気付かされました。

これこそが○タイプなのです。

 

 

自分は使わないけれど、誰かが必要とするかも、ということでファイリングしておいて下さったんですね。

 

 

 

この発想、□タイプの人にはできないところがあります。

 

自分の仕事をとにかく早く正確に終えていく□タイプは、必要がないものはどんどん削除して、テキパキと仕事をこなしていきますから、確かに「仕事をする」ということに限れば優秀です。

 

 

でも、「組織を回す」という視点で考えれば、「有った方がいいかな」と考えて、取っておいてくれる○タイプが貴重なんです。

 

 

「無くてもいいかな」と考える□タイプの基準は「自分」です。

「有った方がいいかな」と考える○タイプの基準は「他者」です。

 

 

 

前回のブログでも書きました。

○タイプの先生は、教室の掲示物をとりあえず全部貼っておくんです。

「必要かどうか」ではなく、「全部」を貼っておく。

 

 

それはもしかしたら、「誰か」が必要としているかもしれないから

この視点、組織には重要ですよね。

 

 

仕事って早ければいいってものじゃない。

組織で仕事をする以上、連動することが大事。

 

 

そういう点で○タイプは組織の潤滑油になります。

 

 

仕事の能力って正確さやスピード感だけじゃ測れない。

「潤滑油となれるか」という、評価をされにくいことも、十分評価に値することなんですね。

 

 

これ、企業でも、チームでも、教室でも同じですよ。

歯車も必要ですが、その歯車がグルグルと円滑に回るための潤滑油も必要。

 

 

つまり、みんな必要なんですよね。

リーダーはそんな視点で組織を眺め、マネージメントをしていく必要があるのだと思います。

 

 

くればやし ひろあき

1978年8月12日生まれ 愛知県名古屋市出身 愛知県刈谷市在住 妻と3人の子ども(高2、中3、小4)の5人家族

2001年、大学卒業と同時に正規採用されて名古屋市立の中学校に勤務。愛知教育スポーツ振興財団による中学夜間学級にて講師、名古屋市教職員組合瑞穂支部青年部長、名古屋市教育委員会教育派遣員、全国教育研究集会正会員など、初任の教員としては異例のスピードで評価を高めていく。

2007年、当時市内で最も荒れた中学校を立て直すことに奔走。生徒指導主事、進路指導主事を歴任。
その成果が認められ、2012年文部科学省から派遣されて在外教育施設(日本人学校)に出向。当時生徒数が世界最大の日本人学校で生徒指導部長を務める。海外で様々な起業家にお会いし、起業の意思を固め2015年に帰国。
名古屋で唯一の小中一貫校である名古屋市立の中学校に着任。学年主任、進路指導主事を兼務する多忙な中、ブログとメールマガジンの執筆をスタートする。

2017年退職して独立。ママコミュニティーの運営やイベントの主催、全国にて子育て講座や講演活動を行う。

「9月1日は子どもたちが最も自ら命を絶つ日」ということを知り、子どもたちに命の大切さを啓蒙する映画上映会を企画。クラウドファンディングで100人の支援者から80万円を資金調達し、 愛知県内8会場で映画上映会を主催。のべ1000人を動員した。その成果が認められ、市民代表として刈谷市自殺対策推進委員を市より委嘱される。

2018年からは「児童虐待」にスポットを当て、「虐待してしまうママを責めるのではなく、そんなママに手を差し伸べることこそが、子どもの命を守ることにつながる」と考え、 『子育て万博 2018』(愛知県安城市)を主催。250人を動員。『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。
2019年 『子育て万博 2019』(愛知県安城市)を主催。300人を動員。音楽CD『ありがとう』(岡谷柚奈さん)を製作・販売。

同じく2019年、全国でSTR入門講座を開催し、400人が受講。個人セッションとして 100家族以上を相談を行う。また、ご依頼いただき歯科クリニックのコンサルティング及び企業研修を行う。

2020年からは、STRのインストラクターとしての活動をスタートし、基礎講座・応用講座を開催。これまでに門下生55名を育成している。
株式会社ミナクル組織研究所として法人化。