SNSはどれをやったらいいですか問題


「私、書くの、苦手なんですよね」

と言う人がいる。

 

 

「ビジネスするならブログをやった方がいいですか?」

とか

「SNSに投稿した方がいいですか?」

とか。

 

 

聞かれるたび、「面倒くさいな」と思っている。

やりたいならやればいいし、やりたくないならやらなければいい。

 

 

まー、でも、一応、俺、優しいからさ。

「書けるなら書いた方がいいんじゃない?」

と伝える。

 

 

そうすると、返ってくる答えは

「私、書くの、苦手なんですよね」

なのである。

 

 

めんどうくせえ。

…という気持ちをグッと飲み込んで話を聞いている。

 

 

「私、書くよりも話す方が得意で」

なんて言い出す。

 

 

「じゃあ、YouTubeとかTikTokで話したら?」

と伝えると

「顔出しはちょっと…」

とか言われる。

 

 

「じゃあ、音声配信にしたら?」

と尋ねると

「でも、何を話したらいいんだか…」

とか言い出す。

 

 

最近、世の中は「私らしいビジネス病」にかかっている人が多い。

起業することが自分らしい働き方だという幻想を抱いている。

 

 

あとは、副業ブームやね。

今の仕事が嫌な人に、「仕事を辞めて起業しよう」か「副業で収入増やして仕事辞めよう」か。

まあ、たしかに耳障りのいい魅力的なフレーズだ。

 

 

かく言う僕のところにも、仕事を辞めてくれちゃんみたいな働き方がしたいという人がやってくる。

だいたい僕と出会うと、本業の方をがんばろうと、元の鞘に戻っていくパターンがほとんどだ。

 

 

お金のために、自由を手に入れたいなら、仕事なんて辞めるべきではない。

むしろ、「お勤めする」ってのは、毎月確実に収入が得られるわけで、「自由に働く」ってのは、一歩間違えば「無収入になる」というリスクを背負っているのだ。

 

 

むしろ「お金のため」ではなく、「やりたいことがある」から本業を辞めて世に飛び出すのが正しいのではないかと思っている。

 

 

で、冒頭に戻ってブログや動画や音声で「発信する」の話をするんだけど。

結局、そういう思いのある人は、言い訳せずにやる。

 

 

あれができない、これができない、と言わない。

言い訳しない。

 

 

「こうやってやったらいいよ」と言われたその日のうちに「やる」。

そういうものなのだ。

 

 

「SNSってどれをやったらいいですか?」って聞かれることが多い。

答えは簡単である。

「全部やれ!」である。

 

 

世の中に対して、自分には為すべきことがある。

そういう人間だけが前に進める。

あれができない、これができない、ではない。

 

 

やるんだよ。

 

 

…と心の中では思っているんだけど、相変わらず「SNSってどれをやったらいいですか?」と聞かれたら、「ブログから始めてみたら」とか言っちゃう。

優しいから仕方がないww

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。