授業妨害に困ったときは…
ある先生からのメッセージ
先日、授業にお悩みの先生からメッセージをいただきました。
メッセージから考えたことを書いてみました。
担当教科が実技科目のため、3学年全てのクラスで授業をしています。
そこで、ある学年の授業に行くと、本当に疲れてしまいます。
身体はすぐに横を向いてしまう。
足も机から出す。
最初と最後の挨拶もなかなかできない。
点でしんどいのではなく、
必要な座学がたくさんあるので、どう興味をもたせるか…
以前はもっとしんどかったようで、
でも、去年からいる、怖い先生の授業はとても静かです。
でも、授業とかになると、
私は怒鳴る指導はあまりしたくないし、
恐さも全くありません。
で、心に訴えられるようにと…まず信頼関係を…と、
個人的に話をして私の思いを伝えたい!(
同じ学年の先生に相談したら、厳しく怒って下さい!
話しても通じないから。
との返事で…なかなか納得いかず…
だからと言って私も上手く40人をこちらに向かせるような指導は
もちろん、
でも、なかなか実技科目、女教師ということで、ナメナメです。
授業妨害をする生徒にはどうすればいいんだろうと…。
一人一人注意をすると果てしなく…
頑張っている子を褒めて、無視して進める…。
これも、
結局怒鳴りちらすしか方法がないのか…とか、作業ばかりにしてしまうか…とか、
先生ならどの様な指導をされますか。
さて、どんな言葉を届けましょうか。
子どもたちとは戦わないの♪
黒板を書いていたら、後ろから殴られる。
そんな経験をしたことはありますか?
僕には、そんな経験があります。
以来、子どもたちに背を向けることはほとんどありません。
ゴルゴ13かっ⁉︎
…とまあ、そんな経験を積んできて今に至ります。
授業妨害なんて山ほど味わってきました。
そんなときもね、僕の頭の中にあったのは、
「さあ、どうやって楽しませようかな?」
というワクワクです。
「俺は小学生のときから一度も授業を受けたことがない!」という少年に「おいっ!国語、おもしろいな」と言わせたときはね、もうね、心の中でガッツポーズしちゃいました。
高ければ高い壁の方が♪
登ったとき気持ちいいもんな〜♪
(Mr.Children『終わりなき旅』)
まず戦わないこと。
学校を立て直すときに僕が最初に行うことは戦うことをやめること
受け止めるけれど、戦わない。
寄り添うし、わかってあげる。
注意するより受け止めてあげる感じですね。
ついつい先生というのは、指導するのが仕事だと考えがちです。
でもね、その言葉に耳を傾ける準備は、
ニコニコで受け止めろ♪
授業遅刻をしてきた子がいました。
「おいっ!プリントくれっ!」って言うんですね。
「はい、どうぞ」って手渡したんです。
そしたら、彼どうしたと思いますか?
なんと、目の前でそのプリントを破って、床に捨てたんです。
で、席に戻っていく。
叱ります?
叱りますよね?
そういうときは、注意するのが普通ですよね?
注意しなければいけませんよね?
でもね、僕は注意なんてしません。
僕はね、こう受け止めたんです。
「あ〜なるほどな〜。
破りたかったのか〜」
プリントを目の前で破り捨てる姿を見て、「こりゃけしからん!」と思うのも自分。
「むむむっ!こりゃおもしろい!」と思うのも自分。
起こった事実に意味づけしているのは自分です。
せっかくなので、席についた彼に、もう一枚渡しました。
みんなの前で強がりたかっただけかもしれません。
単純にプリントを破るのが好きなのかもしれません。
まあ、どっちだっていいんだけどね。
新しいプリントがあれば、破ることも勉強することもできます。
で、授業中にそっと彼の机の上に置きました。
まあ、彼はそのままふて腐れて寝てましたけど、2枚目のプリントは破られませんでした。
「破らんのか〜い!
寝るんか〜い!」
と心の中でツッコんだら、妙に楽しい気分になりますよ。
んでね、そんなものの見方をしていると、いつだってニコニコしていられるわけです。
ニヤニヤじゃなくてニコニコ。
うまくいかなくてもニコニコ。
「先生ウザいんだけど!」
「えーっ!ヒドイこと言うね。傷ついたー」
指導して管理しようとする。
それが一般的な教師のやり方です。
でもね、それはうまくいかなくなってきてる。
そのことに気がつかないと、教室は先生にとっても子どもたちにとっても苦しい場所になってしまいます。
戦ったら、相手も戦うよ。
だって、世の中は鏡だもん。
大切にしてあげたら大切にされるの。
だからね、戦わないで受け止めること。
大切にしてあげることがスタートラインなのだ。
ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん
この子の抱えている痛みは何だろう?
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