反抗期バンザイ!

思春期 反抗期 進路

自分の道を選べる子

こんな子に出会ったことがあります。

「全部、お母さんに決めてもらいたい」という子です。

お母さんの期待通りであることが喜び。

 

僕は中学3年生の進路指導をするときに一番心がけていることがあります。

それは、その子自身が自分の道を選択すること。

そして、お家の人に、その進路選択を応援してもらうこと。

 

そうやって、
自分で選んだ道だから
がんばれる。

そうやって、
応援されてる道だから
がんばれる。

 

生きていれば、
そりゃいっぱい困難はあるさ。

転ぶことだってあるさ。

何度転んでも、
何度転んでも、
立ち上がれるのは、
自分で道を選んだ子。

 

けれど、
なかには自分で進路を選ぶことを拒む子もいます。

 

僕 「どうしてこの学校に行きたいの?」

生徒「お母さんがこの学校が良いと言ったからです」

 

僕 「お母さんは、なんでこの学校が良いって言ったのかな?」

生徒「偏差値が高いからです」

 

僕 「そうなんだ〜。偏差値が高いと、どうして良いの?」

生徒「はい、良い大学に行けるからです。お母さんが言ってました」

 

僕 「へぇ〜っ…。良い大学に入りたいの?」

生徒「はい、偏差値の高い大学に入りなさいとお母さんが言ってました」

 

僕 「で、良い大学に入ってどうするの?」

生徒「お母さんが、良い大学に入ったら、良い会社に入れるって」

 

僕 「ふ〜ん、ねえねえ、自分自身はこうしたいってのはないの?」

生徒「ありますよ。お母さんが言った通りにしたいです」

 

子どもはみんな愛されたいの♪

子どももそう、大人もそう。

みんな愛されたいの。

だから、
期待されたら、
その期待に応えなきゃって思う。

それはね、
期待を裏切ったら、
愛してもらえないと感じるから。

 

きっとその子ね、
お母さんの期待
いっぱい受け取ってると思う。

 

こんな高校行ってね。

こんな大学行ってね。

こんな会社入ってね。

それが、あなたの幸せ。

そうなったら、
お母さんもうれしい。

 

それ、苦しいなぁって思う。

期待に応えられなかったとき、
むちゃくちゃ苦しむよ。

 

娘とケンカできるなんて、うれしいことよ♪

一方、
反抗期に手を焼いているという方も、
たくさんいらっしゃいます。

思春期真っ只中の
中学生の子をもつ
お母さんはとくに大変。

 

でもね、
「反抗期が来てよかったですね」
ってお伝えしているんです。

だって、
みんなが通る道なんだもん。

それ、
親元を巣立つための準備なんです。

 

ちゃんと反抗してくれなきゃ困ります。

いつまでたっても、
親の庇護のもとでしか
暮らせないようでは困りません?

 

我が家のガレージには燕の巣があります。

たくさんのひな鳥が、
かわいい産声を響かせています。

彼らもやがて、
巣立つときが来るでしょう。

狭い巣の中で翼をバタつかせる。

そりゃ、
羽をぶつけて互いを傷つけること、
あるかもしれません。

 

でもね、
それがなかったら
この子は巣から飛び立てないの。

 

「娘とケンカしてばかりです」
というお母さんのお話を伺いました。

やがて巣立ったらさ、
そのケンカだってできないよ。

 

あと何年だろう?

一緒に暮らしてケンカできるのは。

そう考えれば、うれしいね。


大切なのは「今」「ここ」「自分」。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

「今」「ここ」でしかできないことはなんだろう?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。