できないことにフォーカスしてない?
できないこと。
得意ではないこと。
人間なら1つや2つはきっとあるはず。
僕は極度の人見知りです。
初対面の人と打ち解けて話しているひとを見るとうらやましく感じます。
今、『しつもんカンファレンス』というイベントで沖縄に来ています。
なんと同室になったのは、あるベストセラー作家さんです。
同じ部屋なのに、「一緒に写真を撮ってもいいですか?」と言えません。
ただ、ベストセラー作家さんが執筆している横で、僕もブログを書いている。
そのシュチュエーションに満足している小さな男です。
それから、数字を覚えるのが大変苦手です。
未だに、自宅の電話番号を覚えていません。
妻の誕生日や結婚記念日をよく間違えます。
はい、後者は言い訳です。
あと、人の顔と名前を一致させるのが苦手です。
生徒の名前を呼ぶときも間違えていないかと不安になります。
こちらが珍しい名前すぎるため、相手はすぐに覚えてくれます。
ところが、僕は覚えられない。
本当にごめんなさい。
でもね、どうしようもないのです。
苦手なものは苦手です。
がんばっても苦手です。
トマトが苦手な人は、がんばったって苦手です。
たまねぎが苦手な人も、がんばったって苦手です。
だからね、苦手なもの、あったっていいんだよ。
昔、全然おしゃべりをしない子がいました。
自分のすべきことはきちんとする。
勉強も一生懸命。
友だちもたくさんいる。
でも、授業になるとまったくお話ができなくなります。
それで保護者会のとき、お母さんに伝えたんですね。
「なんでもちゃんとできます。
でも、授業のときだけはまったくお話ができないんですよね」
そしたらね、お母さん、顔色を変えて怒りだしたの。
「先生はみんなそう。
会えば口を揃えて、お話ができないと言う。
話せなきゃいけないんですか?」
僕は申し訳ない気持ちになりました。
きっとお母さん、これまでいろ〜んな先生から同じことを言われてきたのでしょう。
できないこと。
あったっていいんです。
ダメなところじゃないんです。
それをできるようにすることよりも、今ある輝きをもっと磨くことが大切なんだ。
「話せなきゃいけないんですか?」
この言葉、ずっと心に響いているんだ。
ハッピーな先生になるためのしつもん
どこにフォーカスしますか?