ダメ出しで人を潰す人、感謝で人を伸ばす人

ワイングラス

空港のラウンジで乗り継ぐ飛行機を待っていました。

ラウンジは飲み放題だったので、スタッフの方にワインをお願いしました。

手渡されたワイングラスを見ると、ワイングラスに少しだけワインが注がれていました。

 

 

いつも思うんです。

「もっと入れてくれたらいいのにな」ってww

 

 

いや、わかるんですよ。

ワインはグラスの中で空気に触れることで味がまろやかになるって。

でも、僕の痩せた舌にはそういう難しいことはわかりません。

せっかく飲み放題なんだし、表面張力するぐらい注いでくれた方がうれしいなと思いました。

 

 

さて、ここまでは余談です。

 

僕はワイングラスを眺めたとき、空いたスペースにフォーカスしました。

ワイン通はワインの色を眺めたりしますが、つまりワインそのものにフォーカスしています。

 

 

「あるもの」にフォーカスする人と「ないもの」にフォーカスする人がいます。

これ、人間関係でも重要だと思うんです。

 

 

「ないもの」にフォーカスする人は、他者に対して「あれができていない」「これができていない」という視点で、人を眺めています。

ダメ出し思考ですね。

 

 

そういう視点で人を眺め、「あれを直しなさい」「これを直しなさい」と指摘した方が、人は育つのではないかと一見思われます。

ダメなところを指摘して直させる。

そしたら、完璧な人が育ちそうですよね。

 

 

でもそうではないのです。

 

結局、ダメ出しって、人を腐らせます。

 

 

たとえば、デートで女性なら可愛い服を、男性ならカッコいい服を選んで着ていきますよね。

待ち合わせ場所で会った異性にですね、こう言われるんです。

 

「なんか、服、変じゃない?」

 

ショックを受けます。

怒りを感じます。

この怒りは相手に向かえば喧嘩になります。

自分に向かえば自信を失くします。

 

 

ダメ出しって、人を腐らせるんです。

 

 

一方、「あるもの」にフォーカスできる人って感謝に溢れています。

ワインを無料で飲ませてくれてありがとう!なんです。

僕のように、もっといっぱい注いでよ!という卑しい人間には感謝の心がありませんww 

 

 

人材育成でも同じです。

「あれをやってくれて、ありがとう」

「これをやってくれて、ありがとう」

 

 

そんな気持ちで人と接します。

すると、人はもっとがんばろう、もっと成長しようと思うわけです。

感謝の言葉って人をやる気にさせますし、ダメ出しは人のやる気を失せさせます。

 

 

人を育てる才能のある人は「ありがとう」を伝える天才だったりします。

一方で、人を潰しちゃうタイプの人って、ダメ出しが多いんですね。

僕も気をつけたいと思いますww

 

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。