願望を叶えるならば理性と感性で生きよう


人間は感情的な生き物である。

だからこそ、そこにはルールが必要になる。

感情のままに行動していては野生動物になってしまう。 

 

 

不良少年たちと話をしていると、「なんとシンプルなのだろう」と驚かされる。

「目が合ったから殴った」みたいな話を聞くと、「まさに野生動物だな」と思う。

 

 

動物園の猿の食事風景を思い出してほしい。

彼らは背中合わせで食事をし、決して目を合わせようとしない。

 

視線がぶつかれば、食べ物の取り合いになる。

だから、互いに目を合わせないのだ。

そんな話を本で読んで、「ヤンキーたちといっしょやん」と思った。

 

 

「目が合ったから殴った」

「なんかムカついたから殴った」

 

 

それで、「何に腹が立ったの?」と尋ねると、「なんとなく言い方が気に入らなかった」と言う。

彼らのなんらかのセンサーに反応したのだろう。

 

 

この感情をコントロールするのが理性である。

では、理性的であれば良いのかというと、そういうものでもない。

 

 

理性はハンドルのようなものだ。

行動をコントロールすることはできるが、エンジンに火を点けることは難しい。

 

 

「怒り」にしろ、「悲しみ」にしろ、そういった心の動きの方がガソリンになりやすいのだ。

早い話、欲望は人間を動かすエネルギーになる。

 

 

だから、人を動かそうと思ったら、欲望を掻き立てることである。

感情を動かすことである。

 

 

だが、それでは野生動物になってしまう。

そこで理性でハンドルを握るのである。

 

 

理性と感性は二つで一つなのである。

自分の願望を叶えるためには、どちらも必要なのだ。

 

理性的な行動を促すためにも、ルールは必要なのだろう。

欲望のままに動いたら人間は動物になってしまうからである。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。