あなたはひとりではない
あなたは、この世界にたった1人のあなただと思っているかもしれない。
だから、時折ひどく孤独を感じて、目の前が真っ暗になったりもする。
でも、本当は2人で1つのあなただとしたらどうだろう?
実は常に「もうひとりのあなた」がそばにいて、寄り添ってくれている。
多くの人は、この「もうひとりのあなた」に気づいていない。
ココロとカラダがあるわけだけど、ココロとカラダは2つで1つだと考えている。
でも、実は「ココロのあなた」と「カラダのあなた」は別物なのだ。
別人格がいる。
あなたは二重人格なのである。
日頃認識しているのは、「ココロのあなた」であって、「カラダのあなた」ではない。
「ココロのあなた」を僕らは自分だと認識しているのだけど、実はもう1人、「カラダのあなた」も存在している。
僕らは誰もが二重人格なのだけど、「カラダのあなた」は通常はめったに顔を出さないから、誰もあなたのことを「二重人格」だとは思わないわけだ。
基本的に「あなた」をコントロールする権利は「ココロのあなた」側が握っていて、「カラダのあなた」側は関与してこない。
「病は気から」とはよく言ったもので、「ココロのあなた」が疲弊してくると、「カラダのあなた」はメッセージを送ってくる。
頭痛発腹痛悪寒。
いろんなメッセージで、「ほら、そろそろ休みなさいよ」と伝えてくる。
そういう「カラダのあなた」からのメッセージを無視し続けると、とうとう本当に病気になって倒れる。
倒れるのは、「ココロのあなた」の意思ではない。
「カラダのあなた」が、これ以上酷使すると「あなた」という全体が総崩れしてしまうので、活動を止めてしまうのだ。
これを「強制終了」という。
「あなた」というのはコンピュータのシステムと同じで、負荷が大きくなると重くなる。
そして、フリーズし動かなくなって、強制終了してしまう。
その作業は、実は「ココロのあなた」がしているのではなく、「カラダのあなた」の作業なのである。
だから、「ココロのあなた」がどれだけ「がんばるぞ!」と口に出しても、「カラダのあなた」がそれを許さないのである。
あなたを見守っているもう一つの人格がいる。
そう思うと、少しだけ心強くなる。
あなたは一人ではないのだ。