朝の学級活動で、ちょっといい話をする

朝の学級活動

朝の会に何を話していますか?

朝の会の名物コーナー(自称)、

『先生のスベらない話』

 

ありがたいことです。

「今日は時間があるからレクでもしようか?」

そう話す僕に、

「先生、何かお話して!」

という子どもたち。

 

なんのことはないただの雑談。

だけど、子どもたちはそれを楽しみにしてくれていました。

 

 

毎朝、必ず爆笑を取る!

そう宣言していました。

 

1年間、なんとかスベらず毎朝、笑いの絶えないクラスになりました。

子どもたちの期待に応えるのって楽しいですね。

 

どうして、そんなことができたのか。

そこには秘密があります。

 

人は意識したものしか見えない

『カラーバス効果』

ご存知ですか?

 

たとえば、あなたの周りにある「赤いもの」を見つけてください。

 

ほら、ちょっと意識するだけで、どんどん見つかりますよね。

人は意識したものしか見えないし、覚えていません。

 

先日、名言セラピーで有名なひすいこたろうさんの講演会に行ってきました。

ひすいさんは、生活の中で「名言」をずっと探しているそうです。

意識しているからこそ、どんどん『名言』が見つかる。

今では、意識しなくても、自然と周囲の言葉から『名言』を見つけてしまうそうです。

 

なるほど!

たしかにそうです。

 

こうやって、学校の先生の少しでもお役に立ちたいと思い始めてから、学校で起こるできごとへのまなざしが変わりました。

 

ここから学べるのはどんなことだろう。

どんなステップがあるのだろう。

 

そんなことをいつも考えるようになりました。

僕のアイディアノートには、そんな記述であふれています。

 

意識して話題を探していく

子どもたちの前で話すのにセンスは必要ありません。

おもしろい話題を見つければいいんです。

 

テレビでもいい。

ネットでもいい。

本でもいい。

道行く人でもいい。

 

なんだっていい。

 

子どもたちに今日は何を話そうか。

そうやって、意識を向けること。

 

向かいのホーム、路地裏の窓、交差点、夢の中、旅先の店、新聞の隅♪

子どもたちにとって、「ためになること」にアンテナを張る。

 

すると、どんどん話題は見つかります。

 

そして、話すことを自分に課すこと。

それも5分で話す。

ダラダラ話すのはダメ!

 

雑談力は訓練です。

 

そして、雑談力は思わぬところで力を発揮します。

微妙に隙間が空くときってないですか?

 

たとえば全校集会だけど、まだゲストが来ない!

修学旅行に行ったら、新幹線までまだ時間がある!

そんなとき、助かります…。

 

うん!

芸は身を助ける!

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 心に残るちょっといい話が、子どもに大きな変化を生む。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。