学級経営に今すぐ使える魔法の質問

学級担任 悩み

質問で学級は変わります!

どんな質問を投げかけるかで、学級は大きく変わります。

 

「問い」を立てれば、脳は自動で検索をかけます。

質の高い「問い」を投げかけ続けることは、学級担任としての一番のお志事です。

そして、その「問い」がバチっと決まったときが、一番の喜びかもしれません。

 

僕には、学級がガラリと変わる魔法のような「質問」があります。

 

どんな◯◯になったら、最幸(サイコー!)って言えるだろう?

 

この「しつもん」は、僕の学級経営で何度も使う「魔法の質問」です。

 

どんなクラスになったら、最幸(サイコー!)って言えるだろう?

どんな卒業式になったら、最幸(サイコー!)って言えるだろう?

どんな合唱になったら、最幸(サイコー!)って言えるだろう?

 

少し形を変えますと、

 

卒業式の日どんなクラスになっていたら、最幸(サイコー!)って言えるだろう?

 

こうやってね、まずゴールを考えるんです。

 

僕の学級経営の『3種の神器』

僕には、学級経営に欠かすことのできない『3種の神器』があります。

それは、

付箋紙、模造紙、水性マジック。

 

僕の場合は、模造紙と付箋紙を使って、どんどんブレインストーミングをしていきます。

付箋紙1枚に一つ、「魔法の質問」の答えを書きます。

生徒は順番に付箋紙を読み上げ、模造紙に貼っていきます。

 

全部模造紙に貼り終え、すべて出し切ったら、模造紙にある付箋紙を整理します。

みんなで話し合いながら、付箋紙をグループ分けします。

同じグループの付箋紙はプロッキーでグルリと囲み、グループ名をつけます。

 

そうすると、学級として「最幸(サイコー!)の状態」を共有することができます。

学級として目指す姿の「キーワード」が浮かび上がってくるのです。

 

「信じて手放す」という志事

ここからがポイントです。

そのあとにする大事な質問があります。

この質問は、最初の質問とセットの質問です。

 

それは、

そのためにできることは何だろう?

という質問です。

 

「あなたにできることは何ですか?」

「そのためにできる、はじめの一歩は何ですか?」

でも構いません。

 

僕は学級経営において、「あれをしなさい、これをしなさい」と言いません。

ただ、これだけは伝えます。

 

「あなたが決めたことだけはやりなさい。あなたが決めたことなのですから」

 

ゴールを共有し、そのための道筋を共有したら、あとは背中を押すだけ。

応援するだけ。

信じて待つだけ。

 

学級経営って難しくないんです。

難しくしてるんですよ。

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

どんな学級なら、最幸(サイコー!)って言えるだろう?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。