保護者を敵にしない、「ハッピーな先生」のマインド

モンスターペアレンツなんていないと考える

モンスターペアレンツという呼称が、すべてのブロックをつくる

 

ちょっとした苦情のお電話にも、

すぐにモンスターぺアレンツという

レッテルを貼ってしまう先生がいます。

 

そのレッテルは、決定的に保護者との関係を悪化させます。

 

お電話をいただけるということは、
学校教育に対して、高い関心をもっていただけているということ。

無関心であるより、よほどいい。

 

たとえば「宿題が多すぎて困っている」という電話。
すぐにクレームと受け取ってしまう。

 

さあ困ったと、
宿題の必要性を説き、
家庭学習の大切さを訴える。

 

けれど、もしかしたら…。

 

「宿題が多すぎて本人が把握できていないから支援してほしい」

 

「宿題が処理できないけれど、習い事が多すぎるのかしら…」

 

それを苦情と受け取ってしまうとブロックをつくってしまうのです。

 

 

ブロックをつくらないために

保護者からのお電話に対して、苦情と受け取ってしまうところがあります。

 

すると、

「なんとかしなければ」というマインドが働いてしまいます。

 

保護者の声を、なんとか堰き止めようという心が動き出します。
どうしても身構えてしまうんですね。

相手の想いを受け止める前にブロックをつくってしまう。


保護者からの電話に、内心ドキドキしている先生は少なくないはずです。

僕もそうでした。

 

歩みよれば、歩み寄ってもらえる。
応援すれば、応援してもらえる。
共感すれば、共感してもらえる。

 

つまり、保護者と先生は鏡の関係なのです。

 

保護者にモンスターペアレンツというレッテルを貼れば、
あなたはモンスターティーチャーとしてのレッテルを貼られることになる。

 

心のブロックは、相手に伝わるものです。

そういうことに気がつけば、
保護者対応を間違えることはありません。

 

 

「ハッピーな先生」になるためのステップ

 

 保護者は、あなたの気持ちを映す鏡であると知る。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。