個人懇談会で保護者をファンにする魔法の言葉

個人懇談会では、「子育て」と「子どもとの出会い」への感謝を伝える

保護者に伝えること、伝えないこと

 

個人懇談会で、みなさんは何を伝えていますか?

 

僕は、

「できていない部分をきちんと伝えなさい」

と教えられました。

 

ですが、今、僕は子どもの問題点を一切伝えません。

 

問題点なんてあって当然

 

そして、親はね、知ってるんです、そんなこと。

わざわざ先生に言われなくても知ってるんです。

 

勉強ができない。

提出物が出せない。

忘れ物が多い。

 

そんなことはぜ~んぶわかっているんです。

だって、もう何年も親子なんです

 

だから、僕は一切伝えません。

 

 

個人懇談会は最大のチャンス

 

個人懇談会は

保護者と「子育てのパートナーシップ」を結ぶ最大のチャンス!

 

時間はせいぜい15分。

たった15分で「子育てのパートナーシップ」を結ぶんです。

 

「悪いところ」なんて伝えている暇はありません。

では、何を伝えるのか。

 

僕はいかにこの子のことが好きかを伝えます

 

お母さんが手塩にかけて育ててきた子どもを、

僕がどれだけ好きか伝えるんです。

 

もうね、

とりあえず「好きだ」って言うんです。

 

「この先生、『お母さん、娘さんを僕にください』って言うんじゃないの?」

って思われるぐらいに伝えます。

 

「この子が大好きです」って、

とりあえず言ってみてください。

 

その子のことで思い出せるエピソードを全部語ってください。

そのエピソードがたとえ、どうでもいいような内容でも、

「好き」の理由に聴こえてしまいます。

 

『好き』に理由はいらないんです。

 

そして、最後に一言、これを伝えてください。

「お母さんのおかげで、

こんなに素敵なお子さんに出会うことができました」

これだけです。

 

この一言で、お母さんもハッピー

もちろん、子どももハッピー

そして、先生もハッピーになれる。

 

子どもたちとの素敵な出会いをいただけたのは、お母さんのおかげです。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 個人懇談会では「好き」を伝える

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。