子育てはどこで終わるのか 〜息子がハタチになりました〜


親になって20年が経ちました。

本日、長男が20歳になりました。

 

 

面白いもので、学校で習わないことなんて山ほどあります。

思えば、僕らは子どもの作り方も、産み方も、育て方も習いませんが、こうして皆様、立派に親になっていきます。

不思議なものですね。

 

 

で、20年間、子育てをしているわけですが、じゃあ一体、子育ての終わりはどこなのか、という話をしたいと思います。

子どもが20歳を過ぎて成人したら子育ては終わりでしょうか?

 

 

僕はね、子どもを一人の人間として信頼した時点で、子育てって終わっている気がするんです。

細かいあれこれに口を出さなくなったら終了って感じでしょうか。

 

 

朝からダラダラとスマホをイジっていれば、親として一言、物申したくなるものです。

その間はやはり、子育ては終わっていないのだと思います。

 

 

たとえば赤の他人が朝からダラダラとスマホをイジっていても咎める気は起こりません。

自分とは無関係ですしね。

 

 

親として一言言いたい、、、そんな感情が僕らを子育てから解放してくれないわけでして。

じゃあ、ほったらかし状態で良いかというと、それも違う気がします。

 

 

これはもう、信頼ですね。

ちゃんと信頼しているか。

本当の意味で信頼しているか。

この子の今と未来まで信頼しているか。

 

 

きっとこの子は大丈夫!と心から言えるか。

親ですから、いつまでも面倒を見ますよ。

それはね、「子離れできない」」って話とは違います。

親ですから、子どもを気にかけるのは当たり前のことです。

 

 

でもね、ちゃんと信頼できたら、「あーだ、こーだ」と口出ししなくなります。

信じて手放せるし、見守ることができます。

 

幸い我が家はそういう子育てをしてきました。

これ、「信じて手放せるし、見守る」みたいな部分だけ真似ようとする方がいるのですが、それをすると失敗しますね。

 

 

信じて手放せるように育ててきたか、が重要なんですよね。

我が家はずっと、そういう子育てをしてきました。

信頼する子育てです。

だから、まあ、とっくの昔に子育てなんてものは終わっているわけでして。

 

 

子育ての終わりってのは、子どもの成長ではなく、実は親の成長のお話なのかもしれません。

親が親として成長したら、子育ては終わるのかもね。

 

 

 

というわけで、20年前はこんなに小さかった長男が20才になりました。

呑みに連れていこうと思います。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。